ウツギ |
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【ウツギについて】 |
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ウツギは、日本の各地に分布しているアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ウツギと名の付く花木はたくさんありますが、単にウツギといえば、この属のクレナタ( D. crenata) を指します。 生垣や庭木として植栽されていて、「卯の花の匂う垣根に・・・・・・」という文部省唱歌を思い出しますが、この歌のウツギもおそらく本種だと思われます。ただし、ウツギには芳香と言えるようなよい香りはありません。 なお、ウツギの名前の由来は、幹が中空なので「空木」という説と、卯月に咲くからという説があるようです。ウツギの変種のサラサウツギは、八重咲きで美しい色合いをしており、よく植えられています。そのほか、シロバナヤエウツギもウツギの変種です。 ウツギ属の中では、ヒメウツギやマルバウツギのほか、シセンウツギなども見かけます。また、園芸交配種の‘ロザリンド’などもよく栽培されています。 一方、ウツギという名前が付いていても、バイカウツギ、オオベニウツギ、タニウツギなどはウツギ属ではありません。逆に、ベニバナバイカウツギは、バイカウツギという名前がついていますがウツギ属の仲間です。 ウツギ属でない花木にもウツギという名前が付いたのは、それだけウツギが身近な木だったのではないかと思われます。 【栽培メモ】 放任すると枝がよく伸びて樹形が乱れますが、剪定をすることによって、比較的狭いスペースでも栽培できます。暑さ、寒さに強く育てやすい花木で、素敵な色合いの園芸品種もあり、満開になると人目を引きます。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ウツギの概要】 |
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樹高 株立ち状で、1.5mほどになります。 また、ヒメウツギは1mを超えることはありません。 花 基本種は5弁の白花です。 耐寒性・耐暑性
耐暑性、耐寒性が強く全国で栽培可能です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Deutzia・・・・・ 18世紀のオランダの法律家で植物学者の Johan van der Deutz への献名 crenata・・・・・「円鋸葉状の」、「丸い扇型の縁を持つ」 candidissima・・・・・candida(純白色の、白く輝いた)+ issima で candida の比較最上級になります。 setchuenensis・・・・・「四川省の」 elegantissima・・・・・ elegans(優美な、風雅な)+ issima で elegans の比較最上級になります。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 枝がよく伸びて樹形が乱れますので、毎年、剪定します。 植え付け 11月から3月ごろが植えつけの適期です。植穴に腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。 植え場所・置き場所 土質は選びませんが、日当たりのよいところが適しています。ただし、半日程度日が当たれば、問題はありません。 剪定 剪定は花後に行います。伸びすぎた枝や込み合った枝を整理します。 また、全体を切り詰めるときも花後に行います。 花芽は8月に付き始めますので、冬に剪定するときは伸びすぎた枝を軽く剪定する程度にして、花芽のついている枝を切り落とさないよう注意します。 肥料 樹勢が強いので、やせ地でなければ、あまり肥料は必要ありません。 病気・害虫 たまに、ウドンコ病が発生することがあります。 |
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