コレオプシス |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
【コレオプシスについて】 |
||||||||||||||||
コレオプシスという名称は、キンケイギク属(ハルシャギク属)の学名 Coreopsis をとったものですが、この属は、北アメリカを中心に100種類ほどが分布しています。属名をとったものだけに、たくさんの種類が含まれています。 一年草では、ハルシャギク(C. tinctoria)やキンケイギク(C. drummondii )がよく栽培されます。宿根草では、イトバハルシャギク(C. verticillata)やコレオプシス・ロゼアの園芸品種、それにハルシャギク属の種間交配種が栽培されています。 ところで、一年草のハルシャギクやキンケイギクをわざわざコレオプシス呼ぶ必要もないので、一般的には宿根草タイプのものがコレオプシスと呼ばれています。 宿根草のうち、イトバハルシャギクは、別に掲載していますので、ここでは、コレオプシス・ロゼア(C. rosea)の園芸品種とキンケイギク属(ハルシャギク属)の種間交配種を取り上げています。この仲間は、最近、種間交配によっていろいろな園芸品種が出回るようになり、花壇やプランターに利用されています。 なお、オオキンケイギク(C. laneolata)は、あまりの繁殖力の強さから特定外来生物に指定され、栽培が禁止されています。 【栽培メモ】 総体としては、丈夫で栽培は容易ですが、耐暑性がやや弱いものもあります。特に、夏の西日が長く当たるような場所に植えた株は花後に枯れてしまった経験があります。品種にもよるものと思われます。 【育て方は下へ ↓ 】 |
||||||||||||||||
【コレオプシスの概要】 |
||||||||||||||||
草丈 40〜50pほどになります。 花 ひとつの花は小さいですが、花付きがよいのでよく咲きます。 ‘スタークラスター'(2021.6.24) 耐寒性・耐暑性
耐寒性はあり耐暑性も比較的強いですが、品種によっては、あるいは栽培環境によっては、夏に枯れてしまうものもあります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Coreopsis・・・・・ギリシャ語の koris(ナンキンムシ)+ opsis(・・・に似た)が語源です。 rosea・・・・・「バラ色の」 |
||||||||||||||||
【主な種類と品種】 |
||||||||||||||||
種苗会社のカタログを見ると、下に記載した以外にいろいろな園芸品種が出ています。
|
||||||||||||||||
【 育て方 】 −私はこう育てる− |
||||||||||||||||
ここでは、宿根草タイプのコレオプシス・ロゼアの園芸品種とハルシャギク属の種間交配種を取り上げています。 栽培のポイント ※ 花がひととおり終わったら、思い切って半分程度に切り戻しをしておきます。 植え付け コレオプシスは、花壇に植えても鉢植えでも楽しめます。園芸店やホームセンターなどでは、ポット苗を春によく見かけますが、秋にも見かけることがあります。関東以西の温暖地では9月ごろに植えてつけても、十分に花を楽しむことができます。 ポット苗や小さい鉢に植えられている苗を購入したら、できるだけ早く花壇やプランターなどに植えつけます。 花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 ‘ウリドリーム ホワイト'(2021.6.29) 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 ただし、夏の高温多湿をやや苦手としますので、温暖地では、夏の西日が避けれるようなところを選びます。 鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰に置いて、高温と鉢が乾きすぎるのを防ぎます。 植え替え 鉢やプランターに植えている場合は、毎年、若しくは2年に1回は株分けを兼ねて植え替えます。 時期は、3〜4月又は10月ごろが適期です。 日常の管理 鉢植えの場合は、過湿にならないよう鉢土の表面が乾いてから水やりをします。 夏場の蒸れに弱いので、花がひととおり終わったら、思い切って半分程度に切り戻しをしておきます。 冬の管理 冬には地上部が枯れますので、冬が来たら地際近くから切り取っておきます。 耐寒性がありますので、温暖地では花壇に植えても霜除け等は必要ありません。ただし、寒冷地は霜除けをしたほうが安心です。 ‘レッドシフト'(2023.7.6) ふやし方 植え替えの時に、株分けで増やすことができます。 肥料 肥料はそれほど多くは必要としません。花壇に植えた場合は、4〜6月と10月に少量の化成肥料を与えます。 鉢やプランターに植えた場合は、市販の草花用の培養土を使用するときは、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは、液肥を2週間に1回程度施します。 用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に液肥を与えます。 病気・害虫 風通しが悪いと、うどんこ病、灰色かび病が発生することがあります。また、温暖地では、夏の高温多湿で株が蒸れて枯れることがあります。 |
||||||||||||||||
このページのトップへ 一覧に戻ります。 |