ロベリア |
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【ロベリアについて】 |
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ロベリアといえば、一般的にはここで取り上げているロベリア・エリヌス(L. erinus)を指します。南アフリカ原産の秋まき一年草で、この花の魅力は、蝶々のようなかわいい花を株一杯に賑やかに咲かせてくれることです。 和名をルリチョウソウ(瑠璃蝶草)というように、ブルーや青紫の色合いはすばらしいものがあります。しかも、庭えは勿論、鉢やプランターでも存分に花を楽しめることです。 タネから育てることができますが、微細種子で、育苗に手間がかかりますので、苗を買って育てることの多い草花です。 なお、寒さに強いサワギキョウの仲間の宿根ロベリアは、一年草とは形質がずいぶんと異なりますので別に取り上げています。 【栽培メモ】 秋にタネを播いたところ、袋に入っているタネの数が大変多く、ついつい厚まきになってしまいました。そのうえ、発芽率が大変よかったので、発芽した苗でいっぱいになりすぎて、初期の生育が少し遅れてしまいました。 それでも、なんとかつまめるようになった苗を2号ポットに取り上げ、それからは、ビニール温室に入れて育てました。 ポットに取ってからは比較的スムーズに苗が育ち、2号ポットから3号ポットに鉢増しして、3月初めには花壇に植えれるほどになりました。なお、花壇に植えてから、霜の恐れがなくなるまで不織布でトンネルをしています。 とにもかくにも、ロベリアをタネから育てる場合、気長に付き合う必要があると思いました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ロベリアの概要】 |
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草丈 草丈は低く15〜20p程度ですので、鉢やプランターで栽培するのに向いています。 花 花径1.5p程度で、花色は白、淡青、青紫などです。開花期間が長いので、十分楽しめます。 サワギキョウの系統には赤色の品種もありますが、一年草のロベリアには赤花の品種はないようです。 耐寒性・耐暑性
本来は、宿根草ですが暑さに弱いため、夏を越すことができません。 また、寒さにもやや弱く、露地で越冬できるところは限られます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やや難しい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Lobelia・・・・・イギリス人の植物学者ロベル(M.de Lobel)への献名 erinus・・・・・ギリシャ語の植物の erinos に由来します。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ タネが細かいので厚まきにならないように注意します。 タネまき 発芽適温が20〜25度と高いので、9月中旬〜10月上旬に育苗箱やピートバンなどに播きます。発芽後の生育がゆっくりですので、播く時期が遅くなるとポリホットに取る時期が遅くなり、結果として春までに十分な株に育てることが難しくなります。 袋に入っているタネの数が非常に多い上に、タネが細かいので厚まきにならないように注意します。覆土はせず、底面から吸水させます。 発芽後の生育はかなりゆっくりですので、苗つまめるようになったら、まずは2号のポリポットに植え替えます。ただし、植え替えできるまでにかなりの日数がかかります。 タネを播いて育てたときは、通常は、秋に花壇に定植するところまで大きくならないので、2号のポリポットに根が回ったら3号のポリポットに植え替えて、フレームあるいはビニールハウスなど霜の当たらない暖かいところで苗を育てます。 フレームなどで育てていると、春が来る前に苗が大きくなってきますので、そのときは4号ポットに植え替えて植え付けを待ちます 植え付け 鉢やプランターで育てる場合は、3号ポットに根が回ったら植え付けるようにします。植え付け後、寒い日があれば室内など暖かいところに置きます。 花壇に植える場合は、温暖地の場合は3月中旬以降、それ以外のところは4月上旬頃に定植します。遅霜に当たると傷みますので、早く植え付けたときは、植え付け後しばらくの間は不織布などでトンネルをします。 花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど混ぜて耕しておきます。植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。 苗から育てたい方は、秋から苗が出回りますので、これを鉢やプランターに植え付けると簡単に楽しめます。 いずれの場合も、定植する際は深植えにします。深植えにすると茎からもよく発根して生育がよくなります。 鉢植えの用土 鉢やプランターの用土は、市販の草花用培養土、若しくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜた用土を使います。 株間 花壇に植えるときは20〜25pほどにします。60cmのプランターの場合は、3株程度にします。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりのよいところに植え付けます。秋に鉢やプランターに植えた場合も日当りのよいところで育てます。 日常の管理 定植すれば、後は特段の管理はありません。 冬の管理 寒さに弱いので、花壇に定植を予定している苗はフレームやビニールハウスに入れて苗を育てます。 鉢やプランターに植えた場合は、そのままフレームやビニールハウスに置いて育てるか、温暖地の場合は軒下など霜の当たらない暖かいところに置きます。 肥料 花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。 鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用の培養土を使用する場合は、培養土に元肥が入っていますので、追肥として液肥を定期的に施します。 用土を自分で調製したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥します。 病気・害虫 たまにアブラムシが発生する程度です。 |
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