ミケリア

‘グローイング・スペクトルム'の花
写真 ‘グローイング・スペクトルム'
撮影時期 2012.4.5
栽培状況 庭植え

科名・属名

モクレン科
オガタマノキ属

園芸分類

常緑中高木

別名

(特にありません)

原産地

日本、中国

用途

庭植え

花期

4月

【ミケリアについて】

ミケリアというのはオガタマノキ属のことですが、この仲間にはカラタネオガタマM. figo)やミヤミガンショウ、それに最近よく見かけるフェアリーマグノリアなどがあります。ここでは、それ以外の樹種を紹介しています。

種苗会社のカタログなどでよく見かけるのは、カラタネオガタマ(M. figo)とミケリア・ドルトソパ(M. doltsopa)の交配種などで、カラタネオガタマよりは樹高が高くなりますが、剪定をして育てればなんとか庭植えが可能です。

なお、オガタマノキ(M. compressa)の名前の由来は、招霊(おぎたま)が転化したものといわれ、神社などによく植栽されています。常緑高木ですので、庭に植えるのには困難ではないかと思われます。

【栽培メモ】

‘グローイングスペクトルム’を庭に植えていますが、放任すると樹高が5m近くになります。そこで、花後に強剪定することによって、何とか庭に収まっています。思いきって剪定しても、枯れこむことはありません。

【ミケリアの概要】

オガタマノキの花

樹高

カタログなどに出ている品種は3〜5mほどになります。

白花他に、淡ピンクの品種があります。花には芳香があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐暑性は強いです。耐寒性は比較的強く、関東以西の温暖地では庭植えができます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Michelia

学名の説明

Michelia・・・・・・スイスの植物学者 M.Micheli に因みます。

【主な種類と品種】

‘ミクスドアップミス’
‘Mixed up Miss’

淡いピンクの花で花弁の縁がやや濃い色になります。木が小さいうちからよく咲きます。カラタネオガタマとミケリア・ドルトソパの交配種で、樹高は3mほどになります。

‘グローイングスペクトルム’
‘Growing Spectrum’

ラベルを見ると花弁の周囲が淡ピンク色でしたが、非常に薄いピンクで白花のように見えます。この品種も木が小さいときからよく咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ スペースに余裕のある場合を除き、定期的に剪定をします。

植え付け

かなり大きくなりますので、鉢植えには向いていません。比較的耐寒性はありますが常緑樹ですので、春が植えつけの適期です。

苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

オガタマノキの花

植え場所

日当たりのよいところに植え付けます。

剪定

放任すると枝が伸びて場所をとりますので、スペースに余裕のある場合を除き、定期的に剪定をしますが、何年かに1回は強剪定が必要になります。

時期は、花後すぐに行います。冬に強剪定をすると、せっかくできた花芽を切り取ることになります。

12月〜2月の剪定は補助的に行います。特に伸びすぎて樹形を乱している枝を切り詰める程度にします。

肥料

樹勢が強く、ほとんど必要ありませんが、やせ地の場合は2月に寒肥を与えます。

病気・害虫

特にありません。

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