ミヤマガンショウ(深山含笑) |
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
【ミヤマガンショウについて】 |
|||||||||||||||||||
ミヤマガンショウ(深山含笑)は、中国湖南省原産のモクレン科モクレン属の常緑中高木です。以前は、オガタマノキ属になっていましたが、今はモクレン属になっています。ミヤマガンショウという呼び名は、中国名の深山含笑からきています。 花は、一重の白花で、よい香りを持っています。同じように白い花が咲くハクモクレンと異なるのは、ミヤマガンショウは常緑という点です。開花もハクモクレンより早く、香南市野市町では2月には咲き始めます。花がたくさん咲きますので、この花が咲き出すと春の到来を感じます。 全くの余談ですが、李香蘭が歌っているイエライシャンは、ウグイスの鳴く頃に咲く白い花で、芳香があり、恋の花と言えるような風情もなくてはなりません。とするなら、本当のイエライシャンではなく、このミヤマガンショウがふさわしいように思いますが、どうでしょうか。 【栽培メモ】 以前に「サカタのタネ」のカタログに載っていましたので購入して庭植えにしています。早春によく咲いてくれますので、今ではなくてはならぬ花木になっています。 木が大きくなりすぎたので、一度、思い切って強剪定をしましたが、芽吹きもよく問題はありませんでした。 |
|||||||||||||||||||
【ミヤマガンショウの概要】 |
|||||||||||||||||||
樹高 ‘白嶺'という品種は、3〜4mほどで中木と言えます。若木のうちからよく花を付けます。 花 花径10pほどのふっくらとした一重の白花が咲きます。馥郁とした香りを持っています。 耐寒性・耐暑性
耐寒性、耐暑性があり、とても丈夫です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Magnolia maudiae(= Michelia maudiae) 学名の説明 Michelia・・・・・スイスの植物学者 M.Micheli への献名 Magnolia・・・・・・フランスの植物学者 Pierre Magnol への献名 maudiae・・・・・20世紀のイギリスの植物学者 S.T.Dunn の妻 Maud Dunn に因みます。 |
|||||||||||||||||||
【主な種類と品種】 |
|||||||||||||||||||
‘白嶺'という品種が出ています。この品種は樹形がコンパクトで早くから花を付けます。 |
|||||||||||||||||||
【 育て方 】 −私はこう育てる− |
|||||||||||||||||||
栽培のポイント ※スペースに余裕があれば、剪定は、ほとんど必要ありません。 植え付け 木が大きくなりますので、鉢植えには向いていません。庭植えの場合は、剪定をして育てれば、ハクモクレンよりはコンパクトにつくれるのではないでしょうか。 常緑ですので、春先が植え付けの適期です。園芸店やホームセンターなどではあまり見かけませんので、種苗会社のカタログやネットなどで購入します。 腐食質に富んだ肥沃な土壌を好みますので、植穴に腐葉土(又はバーク堆肥)を十分に入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。 植え場所 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 剪定 自然に樹形をつくっていくので、スペースに余裕があれば、剪定はほとんど必要ありません。 木が大きくなりすぎたらコンパクトにするため剪定をしますが、時期は花後に行います。 肥料 寒肥として2月ごろ油カス等の有機質肥料を株の周囲に施します。木が大きくなれば、さほど肥料を与えなくてもよく咲いてくれます。 病気・害虫 特にありません。 |
|||||||||||||||||||
このページのトップに戻ります。一覧に戻ります。 |