ビヨウヤナギ

ビヨウヤナギの花
写真 ビヨウヤナギ
撮影時期 2001.6.3
撮影場所 野市町にて

科名

オトギリソウ科

属名

オトギリソウ属

学名

Hypericum monogynum

園芸分類

半落葉低木

別名

(特にありません)

原産地

中国

主な用途

庭植え

花期

5〜6月

【ビヨウヤナギについて】

ビヨウヤナギは、中国原産のオトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉低木です。キンシバイと同属の美しい花木で、和洋どちらの庭にも向いています。また、丈夫で根張りもよいので、育てやすい花木です。

ビヨウヤナギは、花色が大変鮮やかですので遠目にも目立ちます。そのせいか、比較的よく植栽されていて、見かけることの多い花木です。

ところで、牧野富太郎博士はビヨウヤナギの和名について、未央柳あるいは美容柳のいずれなのか不詳であると述べています。なお、未央柳は、白居易の長編叙事詩「長恨歌」にある「太液の芙蓉、未央の柳」に由来すると言われています。

【栽培メモ】

以前に育てていたとき、木が大きくなりすぎて強剪定をしたことがありますが、芽吹きがよいので、やがて、元の樹形に戻りました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ビヨウヤナギの概要】

樹高

1.5m程度で、株立ち状になります。

花径5〜6pほどの5弁の美しい黄色の花を咲かせます。花つきがよいので、満開時はたいへんに美しく見応えがあります。雄しべが花弁よりも長いところが特徴です。

雄しべが長く伸びて咲くところに特徴があります。

ビヨウヤナギの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性は強く、東北の南部地域以南であれば栽培可能といわれています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hypericum・・・・・ギリシャ語の hyper(上)+ eikon(像)が語源です。
※ 悪魔よけの像の上に、この花が置かれていたことに由来すると言われています。

monogynum・・・・・「単一雌ずいの」

【主な種類と品種】

ヒペリカムの仲間は、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 剪定は伸びすぎた枝を切りつめる程度にしますが、大きくなりすぎたら強剪定をします。

植え付け

春は3月、秋は10月が植え付けの適期です。土質は特に選びませんが、腐植質に富んだ、保水力のある土壌が適します。樹勢が強く、鉢植えには向いていません。

花壇に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ビヨウヤナギの花

植え場所

日当たりを好みます。半日陰でも十分に育ちますが、あまり日当たりが悪いと花付きが悪くなります。

剪定

自然に樹形を整えていきますので、剪定は伸びすぎた枝を切りつめる程度でかまいません。

春に伸びた枝に花芽が付きますので、剪定は冬場に行います。

大きくなりすぎたら強剪定をしますが、相当思い切って剪定しても芽吹きがよいので心配はいりません。

ふやし方

挿し木で増やすことができます。梅雨時になって、その年に伸びた枝が堅くなってきたら、枝先を10cmほどに切って赤玉土や鹿沼土などに挿します。

肥料

丈夫でよく育つので、やせ地でない限りあまり必要としません。

病気・害虫

特にありません。

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