キンシバイ(金糸梅)

キンシバイの花
写真 キンシバイ ‘ヒデコート’
撮影時期 2010.5.28
栽培状況 庭植え

科名

オトギリソウ科

属名

オトギリソウ属

学名

Hypericum patulum

園芸分類

半常緑低木

別名

ヒペリカム

原産地

中国

主な用途

庭植え

花期

5〜6月

【キンシバイについて】

キンシバイ(金糸梅)は、中国原産のオトギリソウ科オトギリソウ属の半常緑の低木です。この属の中ではビヨウヤナギと並んでよく植えられています。

名前は漢名の金糸梅の音読みですが、この漢名は、雄しべが金の糸のように見えることに由来します。

栽培されてるのは、多くの場合、在来種より花が大きい園芸種の‘ヒドコート’で、園芸店やホームセンターで販売されているのも本種です。

【栽培メモ】

耐寒性、耐暑性があり、目立った病害虫もありませんので、とても育てやすい花木です。ただし、年数がたつにつれ、だんだんと株が横に広がってきましたので、定期的に強剪定をしています。

剪定作業は、全体を切り詰めるだけですので簡単です。

【育て方は下へ ↓ 】

【キンシバイの概要】

樹高

1〜1.2mほどの半常緑の低木で、株立ち状になります。

在来種は、花径4pほどの黄色の花を新枝の先に2〜3花咲かせます。'ヒデコート'は、花径7〜8pの大きな花で、花数も多く格段に見栄えがします。

キンシバイの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性は強く、温暖化した最近では、香南市でもあまり葉を落としません。全国的には、東北地方の南部ぐらいまで植栽可能といわれています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hypericum・・・・・ギリシャ語の hyper(上)+ eikon(像)が語源です。
※ 悪魔よけの像の上に、この花が置かれていたことに由来すると言われています。

patulum・・・・・「わずかに開いた」

【主な種類と品種】

キンシバイの在来種の他に、次の品種があります。

ヒドコート
‘Hidcote’

園芸店などで売られ、植栽が多い品種です。花径7〜8pの大輪の花を咲かせます。

サンゴールド
‘Sungold’

こちらも大輪ですが、あまり見かけません。

細葉キンシバイ

葉が細く、花も小ぶりです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 大きくなりすぎたら強剪定をしますが、相当思い切って剪定しても大丈夫です。

植え付け

植え付け、4〜5月又は9月下旬〜10月が適期です。株がだんだんと大きくなりますので、鉢植えには適していません。

花壇に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付け後はたっぷりと水やりをしておきます。

キンシバイの花

植え場所

日当たり、水はけのよいところに植えつけます。日当たりが悪いと花付きがよくありません。

剪定

キンシバイは、自然に樹形を整えていきますので、ある程度の大きさになるまでは、伸びすぎた枝を切りつめる程度でかまいません。

大きくなりすぎたら強剪定をしますが、相当思い切って剪定しても芽吹きがよいので心配はいりません。

春に伸びた枝に花芽が付きますので、時期は、冬場に行います。

ふやし方

挿し木は、7月上旬頃、枝先を10〜15pほど切って挿します。いったん鉢にとって育て、定植は翌春にした方が活着がよいようです。

生育がよければ、植え付け後、3年目には花が咲きます。

肥料

木がある程度大きくなれば、さほど必要としません。やせ地の場合は、早春に油カスや緩効性の固形肥料を木の周囲に施します。

病気・害虫

特にありません。

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