バーベナ |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
【バーベナについて】 |
||||||||||||||||
バーベナは、大きく分けると、タネから育てる一年草タイプのもの、一年草との種間交配により育成された栄養系の品種群、そして、バーベナ・リギダ(V. rigida)や三尺バーベナ(V. bonariensis)などの原種系の宿根草の3タイプになります。 ここでは、一年草タイプのものについて記載していますが、一年草タイプのバーベナは、ビジョザクラ属の種間交配種で、おおよそ4種類の原種を交配して育種がなされています。 なお、以前はクマツヅラ属(Vervena)にされていましたが、今はビジョザクラ属(Glandularia)とされています。もっとも、園芸上は旧属名のバーベナと呼ばれます。 バーベナは、春の花壇や鉢植えに欠かすことのできないもので、園芸店やホームセンターなどでもよく売られていまが、タネから育てるのはやや難しいと言えます。 もっとも、春に園芸店やホームセンターなどで苗を購入して育てれば、ウドンコ病に注意をする程度で、あまり手間をかけなくてもよく咲いてくれます。 【栽培メモ】 春播きの場合は、開花時期にウドンコ病にかかったりしてあまりよい結果が得られませんでした。 また、秋播きの場合は、発芽後の生育がゆっくりですので、ビニールハウスに入れて苗を育てました。そうした設備がないと、春先に定植するところまで苗を育てることが難しいと言えます。 下の2枚の写真は、秋まきにしてビニールハウスで育苗し、春になってプランターに植えたものですが、まずまずの結果になりました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
||||||||||||||||
【バーベナの概要】 |
||||||||||||||||
草丈 一年草タイプのバーベナは20〜30cmほどです。コンパクトな株ですので、花壇は勿論のこと、鉢やプランターでの栽培にも向いています。 花 白、ピンク、赤、紫などの花色です。鮮やかな色彩ですので、花壇に植えても映えます。 耐寒性・耐暑性
一年草タイプのバーベナは耐寒性が弱く霜に当たると傷みます。耐暑性も強くありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 タネから育てる場合:やや難しい 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Glandularia・・・・・ 「腺」に由来します。 hybrida・・・・・「雑種の」 |
||||||||||||||||
【主な種類と品種】 |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
【 育て方 】 −私はこう育てる− |
||||||||||||||||
栽培のポイント ※ タネを播く前に、ガーゼなどに包んで水の中でよく洗ってから播くようにします。 ※ ウドンコ病が発生しやすいので注意します。 タネまき 発芽温度が15〜20度ですので、9月中旬〜下旬の秋播きにします。関東以西の温暖地では、春播きにすると開花時期が梅雨から夏になってしまいますが、バーベナは高温多湿を嫌いますので、あまりよい結果が得られません。 ただし、バーベナは発芽後の成育がゆっくりですので、秋播きの場合は、フレームや簡易温室などがあれば別ですが、そうでないと冬が来るまでに十分な苗に育てることが難しいと言えます。 バーベナのタネは発芽抑制物質が付いていますので、タネを播く前に、ガーゼなどに包んで水の中でよく洗ってから播くようにします。育苗箱に播き、覆土は2mm程度にします。 通常のタネまきの場合、播いた後で十分に水やりをしますが、バーベナは急速に吸水させると発芽が悪くなりますので注意します。ある程度湿らせた用土にタネを播いた後は、水やりをせず、用土が乾燥しないよう新聞紙をかぶせておきます。 2〜3日ぐらいは水やりを控えて、過湿にならないようにします。過湿にすると発芽率が非常に悪くなります。 発芽後、生育がゆっくりですので、本葉が2〜3枚になったら、まずは2号(6p)のポリポットに植え替えて苗を育てます。2号のポットに根が回ったら、3号のポリポットに植え替えて苗を育てます。 植え付け 花壇に植える場合は、暖かくなり、霜の降りる恐れがなくなってから定植した方が失敗が少なくなります。秋に定植したときは、霜除けが必要になります。 鉢やプランターに植える場合は春先でもかまいませんが、寒さが残っている場合は軒下など暖かいところに置いて育てます。 花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。定植の際、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。 プランターに植えるなら、春先に花の付いたポット苗が園芸店やホームセンターなどに出てきますので、これを買って育てれば、簡単に花を楽しむことができます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 花壇に植える場合は、20〜25pで定植します。60pの標準のプランターの場合は、3〜4株が目安です。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。 日常の管理 鉢やプランターに植えている場合は、過湿にならないようにし、鉢土の表面が乾いてきてから水やりをします。 花が次々と咲いてきますが、そのままにしておくと終わった花がせっかくの見栄えを悪くします。面倒ですが、こまめに取り除くと長く花を楽しむことができます。 冬の管理 秋にタネを播いた場合、苗の生育がゆっくりですので、フレームやビニールハウスなどで育てますが、高温になりすぎないよう注意します。 秋に花壇に植え付けたときは、しっかりと霜除けをしておきます。 肥料 花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。後は、成育期間中に月に1回程度化成肥料を追肥します。 鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、植えつけ後1月ほどしたら、液肥を2週間に1回程度施します。 用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥をします。 病気・害虫 ウドンコ病に弱いので、つぼみが見えだした頃から定期的に消毒をすると被害が少なくなります。 |
||||||||||||||||
このページのトップへ 一覧に戻ります。 |