ハタザオキキョウ

ハタザオキキョウの花
写真 ハタザオキキョウ
撮影時期 2016.5.27
栽培状況 苗購入後、プランターで栽培

科名・属名

キキョウ科
ホタルブクロ属

園芸分類

宿根草

別名

カンパニュラ・ラプンクロイデス

原産地

ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ハタザオキキョウについて】

ハタザオキキョウ(旗竿桔梗)は、ヨーロッパ原産のキキョウ科ホタルブクロ属の宿根草で、キキョウという名前がついていますがキキョウの仲間ではありません。その点では、モモバキキョウも同様で、キキョウ属ではなくホタルブクロ属の宿根草です。

ハタザオというのは、長く伸びる花茎を指してのことと思われますが、たくさん花が咲きますのでなかなか美しいものです。

ホタルブクロ属の中では丈夫で、関東以北では野生化しているところがあるようです。しかし、耐暑性が弱いことから、私の住んでいる香南市野市町周辺では宿根することができないので全く見かけることはありません。

【栽培メモ】

プランターに植えて栽培したところ、開花までは順調に育ってくれて写真のようにきれいに咲いてくれました。ただし、耐暑性が弱いことから開花株の夏越しは厳しく、夏には枯れてしまいました。温暖地では、二年草と思って育てるべきかと思います。

【ハタザオキキョウの概要】

草丈

ホタルブクロ属の中では比較的草丈が高くなり、1.2mほどになります。

長く伸びた茎にホタルブクロ属特有の花がたくさん付きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

夏の高温多湿が苦手ですが、耐寒性が強く戸外で冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Campanula rapunculoides

学名の説明

Campanula・・・・・ campana(鐘)の縮小形

rapunculoides・・・・・ラプンクルス属 + oides(・・・に似ている)が語源です。
※ ラプンクルス属は、今は廃止されています。rapunculus は、「小さい蕪」という意味です。

【主な種類と品種】

青紫の花が咲く種類だけのようですが、花色には少し色幅があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏の高温多湿を嫌います。

植え付け

園芸店やホームセンターなどに苗が出てくることはないようなので、種苗会社のカタログなどを通じて手に入れるのが早道です。「おぎはら植物園」のカタログなどに載っていました。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、有機石灰を撒き、腐葉土もしくはバーク堆肥と有機質肥料を入れて庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

ハタザオキキョウの花

植え場所・置き場所

ホタルブクロ属の中では比較的耐暑性があるようですが、寒冷地以外は、午後は日陰になるようなところが適しています。

特に、夏の西日が当たるところは避けるようにします。それでも、温暖地では開花株の夏越しは厳しいと言えます。

鉢やプランターに植えた場合は、秋から春は日当たりのよいところでかまいませんが、初夏になったら半日陰もしくは午後は日陰になるようなところに置きます。

株間

20〜25pほどにします。60cmの標準のプランターでは3株が目安です。

日常の管理

花後に切り戻しをしておきます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

肥料

花壇に植える場合は、多肥にする必要はありません。

鉢やプランターに植える場合は、元肥として緩効性の化成肥料を与えます。春になって茎が立ち上がり始めたときに緩効性の化成肥料を追肥として与えます。

病気・害虫

ハダニやアブラムシが付くことがあります。

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