キキョウ(桔梗) Platycodon grandiflorum

キキョウの花
写真 キキョウ
撮影時期 2002.6.15
栽培状況 庭植え
科名・属名

キキョウ科
キキョウ属

園芸分類

耐寒性宿根草

別名

(特にありません)

原産地

日本、中国北部、朝鮮半島

用途

庭植え、鉢植え

花期

6月〜9月

【キキョウ(桔梗)について】

キキョウは、秋の七草として万葉の昔から愛されてきた宿根草で、星形の美しい花はなんとなく風情があります。「万葉集」巻十には、「朝がほは 朝露負ひて 咲くといへど ゆふ陰にこそ 咲きまさりけれ」と詠まれています。

ところで、牧野富太郎博士は、著書の中で、山上憶良が詠んだ秋の七草に出てくる「朝貌(あさがお)」は、キキョウ(桔梗)のことで、今、アサガオとして栽培しているものとは関係ない、また、これをムクゲとするのも誤りだと述べられています。ですので、上の歌に出てくる「朝がほ」もキキョウのことです。この時代にアサガオは、まだ、中国から渡来してなかったようです。

丈夫で花も美しいことから、よく栽培されていて身近な宿根草ですが、国内ではキキョウが生育できる場所が激減したため絶滅危惧種になっています。

栽培したところでは、とても丈夫な宿根草で、毎年花を楽しむことができます。また、タネからも容易に育てることができます。

ある年にタネをまいたところ、袋に入っているタネの数が多いうえ、発芽が非常によく育苗も簡単ですので、たくさんの苗ができてしまいました。それはそれでよいのですが、余った苗を捨てるのもかわいそうで、困ってしまいました。

【花の特徴と性質】

キキョウの花

草丈

通常60〜80p程度になりますが、草丈20〜30pの矮性種もあります。

紫が一般的ですが、白、桃色の花もあります。変わったところでは、花が膨らんだまま開かないものや二重の花もあります。

秋の七草に入っていますが、開花時期は早く、6月には花を付けます。結実させないようにすれば、秋にも花を咲かせます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性、耐暑性ともに強く、育てやすい花です。

学名の説明

Platycodon・・・・・ギリシャ語の platys(広い)+ codon(鐘)が語源です。

grandiflorum・・・・・「大きい花の」

【主な種類と品種】

五月雨混合

5月から開花する早咲き種です。草丈60〜70pで紫、桃色、白の混合です。

八重キキョウ

二重キキョウとも呼ばれる八重咲きの品種です。

小町キキョウ

つぼみが長い間開かずになっているのが特徴です。

アストラ

矮性で草丈は20pほどです。花径は3〜5pです。

ピンクダブル

草丈10〜15pの極矮性でピンクの八重咲きです。

桃葉キキョウは、花がキキョウによく似ているためこの名前が付いていますが、カンパネラ・パーシフォーリアというホタルブクロ属の宿根草です。

【育て方と栽培のポイント】

タネまき

キキョウは、苗から育てることが多いですが、タネも販売されており、タネから育てることができます。通常は、4月中旬〜5月中旬ごろにまきます。暖地の場合は、秋まきもできます。

育苗箱にまくか、ポットに直接まいてもかまいません。覆土は2mmほどにします。

箱まきの場合は、発芽後、本葉が2〜3枚のころにポットや小鉢に植え替えて、苗を育てます。ポットに直接まいた場合は、発芽後、間引いて1本立てにします。

植え付け

タネから育てる場合は、本葉5〜6枚になったら花壇やプランターなどに定植します。苗は、春に売られていることが多いのでこれを買って植えつけます。

花壇に植えるときは、バーク堆肥(腐葉土)を入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

秋まきの場合、まき時が遅くなったりして苗が十分に育っていないときは無理に定植せず、ポットに植えたまま春まで待って定植した方が賢明です。

キキョウの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土に鹿沼土を2割ほど入れた用土などが適しています。

株間

20p程度とします。60cmの標準のプランターの場合は、3〜4株が目安です。

植え替え

鉢やプランターの場合は2〜3年、庭植えの場合は5年を目安に、株分けを兼て植え替えます。

時期は、暖地の場合は、春でも秋でも差し支えありませんが、寒さの厳しいところは春に植え替えます。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところに植えます。ただし、夏の午後は日陰になるようなところが最適です。鉢やプランターも夏は半日陰になるところに移します。

日常の管理

キキョウを育てる場合のポイントは、摘芯にあります。摘芯をしないと、草丈が伸びすぎて草姿が悪くなるだけでなく、花数も少なくなります。

花が咲き出すと、結実させないように花がらをこまめに摘み取ります。花がほぼ終わったら、切り戻しをします。

冬の管理

冬が来たら地上部が枯れますので、地際で切り取っておきます。

耐寒性がありますので霜除けは不要ですが、寒さの厳しい地域は霜除けをすると安心です。

ふやし方

タネから育てるほかに、挿し芽や株分けで増やすことができます。

肥料

肥沃な土壌が適しますので、花壇に植える場合は有機質肥料(菜種油かす、脱脂ねか粕腐葉土など)を入れておきます。追肥はさほど必要としません。翌年度以降は、3〜4月に有機質肥料を与えます。

鉢やプランターに植える場合は、春と秋に緩効性の化成肥料を置き肥します。

病気・害虫

特にありませんが、なんとなく生育が悪い場合、センチュウの被害を受けていることがあります。

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