シコンノボタン |
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【シコンノボタンについて】 |
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シコンノボタン(紫紺野牡丹)は、ブラジル原産のノボタン科シコンノボタン属の非耐寒性の低木です。耐寒性がやや弱いことから、無霜地域でないと庭植えは難しいですが、関東以西の暖地でも、冬場にしっかりと霜除けをすれば庭植えができないことはありません。 花径5〜6pの紺紫の花が美しいことから、園芸店やホームセンターなどでもよく見かけます。花も美しいですが、うぶ毛におおわれた柔らかい葉も魅力です。触るととても気持ちよく、見た目も美しいもので、花がなくても観葉植物としても利用できます。もっとも、'コートダジュール' などの園芸品種は、繊毛がありません。 なお、ホザキノボタンは、同じシコンノボタン属でも、別種になりますので別に取り上げています。 また、ノボタンという標準和名を持つ花木は、ノボタン属で別属になります。ヒメノボタン、シダレノボタン、ブータンノボタンも、ノボタンという名前が付いていますが別属になりますので別に取り上げています。 【栽培メモ】 一度、庭植えにしたところ、大きくなりすぎて冬が来る前に鉢に取り込むのが大変になりました。 もっとも、温暖化のせいでしょうか、冬に、バーク堆肥の空袋をかけて(袋に収まるよう剪定してから)その上から農ポリで巻いて保護したところ、落葉するものの、冬を越すことができました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【シコンノボタンの概要】 |
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樹高 鉢植えにすると樹高は抑えられますが、庭植えにすると1.5mほどになります。 花 ‘紫紺野牡丹’と言うように上の写真のものが昔からよく栽培されていますが、最近は、ピンクや白花の品種も出回っています。 耐寒性・耐暑性
耐寒性がやや弱く、冬は軒下もしくは室内に取り込む必要があります。ただし、関東以西の暖地の場合、しっかりと霜除けをすれば、葉を落とすものの庭植えが可能です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ 1年だけ育てる場合:やさしい ※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Tibouchina・・・・・原地の人々がこの植物に付けていた名前に因みます。 urvilleana・・・・・19世紀のフランスの植物学者 Dumont d'Urville への献名 grandifolia・・・・・「大きな葉の」、「大きな葉を持つ」 |
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【主な種類と品種】 |
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園芸品種に 'コートダジュール' (写真:上から2枚目と3枚目)や 'リトルエンジェル'(写真:最下段)などがあります。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 日当たりのよいところに置いて育てます。 植え付け 一般には春から初夏に園芸店やホームセンターで苗木が売られていますので、これを買って育てます。耐寒性が弱いので、通常は鉢での栽培になります。 購入した鉢の大きさにもよりますが、植えられている鉢が小さく根詰まり気味のときは、それよりも二回りほど大きい鉢に植えつけます。 関東以西の暖地で庭植えにする場合は、日当たりがよく、北風の当たらない家の南側などが適しています。 鉢植えの用土 赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜた用土などを使います。 植え替え 根がよく張りますので、できれば、毎年、4〜5月に植え替えをします。 表土と根鉢の半分くらいの土を落とし、伸びた根を切り取って、新しい用土で植え替えます。 ある程度の大きさになるまでは、一回り大きい鉢に植え替えるようにします。 置き場所 日当たりのよいところに置かないと、花を十分に楽しむことはできません。 日常の管理 夏の水切れに注意します。春から秋までは庭植えにして、寒くなる前に鉢に取った方が管理が楽ですが、根がよく伸びるので、鉢に取り込むのが大変になります。 剪定 秋の終わりに切り戻しをして、室内に取り込むようにします。 温暖地で、庭植えにしている場合は、霜除けがしやすいように思い切って切り戻しをしておきます。 冬の管理 耐寒性がないので、冬は室内に取り込み、水やりは少なめにします。 温暖地の場合は、庭植えでも、しっかりと霜除けすれば冬を越すことができます。ただし、その年の寒さにもよりますので、強い霜が降りたときは枯れてしまうことがあります。 ふやし方 挿し木で比較的簡単に発根します。6〜7月か9月にバーミキュライトなどに挿します。 肥料 庭に植える場合は、4月、6月、9月に、有機質肥料と化成肥料を等量に混ぜたものを与えます。 鉢に植える場合は、4月〜10月の間、1ヶ月に1回程度、緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 特にありません。 |
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