シダレノボタン

シダレノボタンの花
写真 シダレノボタン
撮影時期 2017.3.16
栽培状況 鉢植え

科名

ノボタン科

属名

ケントラデニア属

学名

Centradenia inaequilateralis

園芸分類

常緑小低木

別名

ケントラデニア

原産地

メキシコ

主な用途

鉢植え

花期

2〜5月

【シダレノボタンについて】

シダレノボタンは、メキシコ原産のノボタン科ケントラデニア属の常緑小低木ですが、寒さに遭うと葉を落とします。「ノボタン」という名前ですが、シコンノボタンとは別属でコザクラノボタンが同属になります。

名前のとおり、枝がよく伸びて、少し垂れ下がり気味になりますが、どんどん垂れ下がっていくというほどではありません。ノボタン科にはめずらしく、葉がやや赤みを帯びています。

花はピンクにやや紫が入ったような色で、花つきも悪くありません。そのうえ、とても丈夫で、分枝性がよいので、鉢物として人気があります。

【栽培メモ】

耐寒性が弱いことを除けば育てやすいです。室内に入れておいたところ2月には咲き始めました。

一度うっかりして、軽い霜に当ててしまったところ、蕾が着きはじめていた地上部がすっかり枯れこんでしまいました。幸い、翌春には芽を出してきましたが、花を楽しむところまでいきませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【シダレノボタンの概要】

樹高

50pほどになります。

花径3pほどの濃いピンクの花を咲かせます。通常の栽培では、4月頃から開花が始まります。

シダレノボタンの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐暑性はありますが、耐寒性がやや弱く、霜に当たると地上部が枯れ込みます。もっとも、軽い霜程度であれば枯れることはありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Centradenia・・・・・ギリシャ語の centron (距)+ aden (蜜腺、分泌腺)が語源です。
※ 距の中に蜜腺があることに由来しています。

inaequilateralis・・・・・ inaequi(等しくない、同じでない)+ lateralis(側性の、横向きの)

【主な種類と品種】

同じ属にコザクラノボタンがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 翌年の開花を期待するなら、冬場の温度管理をしっかり行います。

植え付け

年末から園芸店やホームセンターなどに開花株が出回っていますので、これを買って育てます。耐寒性が弱いので、通常は鉢植えでの栽培になります。

関東以西の温暖地では、霜除けをすれば庭植えもできないことはありませんが、霜に当てると葉が落ちて春の開花が難しくなります。

シダレノボタンという名前のとおり枝が垂れますので、吊り鉢でもよいとは思いますが。アサガオなどに使うアンドン仕立て用の支柱を立て、枝を上に伸ばして楽しむことができますので、無理に吊り鉢にする必要もありません。

鉢植えの用土

鉢植えの用土は、赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

シダレノボタンの花

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

冬を越した株は、根詰まりしないよう、できれば毎年植え替えます。時期は、暖かくなった4月〜5月ごろに行います。

根詰まりを起こすと、株に元気がなくなり花も咲かなくなります。

日常の管理

鉢土の表面が乾いたら水やりをします。

冬の管理

鉢植えは、霜の当たらない軒下に置きますが、蕾が付き始めますので寒さが厳しくなってきたら室内に取り込むようにします。水やりはやや控えめにします。

低温に遭うと葉を落としたり、地上部が枯れこんだりしますが、これでは春になっても花が咲きませんので注意します。もっとも、強い霜に当てなければ、通常は翌春に芽を出してきます。

肥料

植えつけ時に緩効性肥料を与え、あとは生育期間中に定期的に緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは、月2回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

ページのトップに戻ります。このページのトップへ
一覧へ戻ります。一覧に戻ります。