サンビタリア

サンビタリアの花
写真 'サンビーニ'
撮影時期 2003.5.24
栽培状況 苗購入後、庭植え

科名

キク科

属名

ジャノメギク属

学名

Sanvitalia speciosa

園芸分類

春(秋)まき一年草

別名

ジャノメギク
メキシカンジニア
クリーピングジニア

原産地

アメリカ南西部、メキシコ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜10月

【サンビタリアについて】

サンビタリアは、アメリカ南西部からメキシコが原産のキク科ジャノメギク属(サンビタリア属)の一年草です。別名はジャノメギクですが、寒咲き蛇の目菊(ベニジウム)ほどのインパクトがないためか、この名称はほとんど使われていません。

英名はクリーピングジニアですが、その名のとおり横に広がります。花期が長いので秋の花壇にも重宝します。

【栽培メモ】

最初にタネを播いて育てたものが中の写真ですが、摘芯が不十分だったため、間延びした株になってしまいました。

9月に苗を買ってプランターに植え付けたものは、11月頃まで咲いた後、霜除けをしてなんとか冬を越し、次の年には大変よく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【サンビタリアの概要】

草丈

15〜20pほどで、横に広がります。

花径1.5pほどの小さな花です。花色は黄色が多いですが、他に橙色もあります。

サンビタリアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

夏の高温多湿を嫌います。また、耐寒性は弱く、霜に当たると枯れてしまいます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Sanvitalia・・・・・18世紀のイタリアの教授 Federico Sanvitali への献名

speciosa・・・・・「美しい」、「きれいな」

procumbens・・・・・「平伏の」

【主な種類と品種】

サンビタリアは、以前はブロクンベンス種(S. procumbens )が主でしたが、最近はスペシオサ種(S. speciosa )が多くなってきています。

‘サンビーニ’

早くから出回っている品種で、節管が短くコンパクトな草姿です。花色は黄色です。

‘スタービニ’

これも黄色の花です。

‘ミリオンサン’

最初はやや立ち性ですが、成長につれて株が横に広がって生きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

9月になったら株全体を切り戻しすると、秋に再びよく咲いてくれます。

タネまき

発芽適温は20度くらいなので、4月中旬〜5月上旬がタネ播きの適期です。育苗箱にまき、2mmほど薄く覆土をします。関東以西の温暖地の場合、冬場の霜除けが十分にできるなら秋まきも可能です。

発芽後、本葉が3〜4枚のころにポットや小鉢に植え替えて、苗を育てますが、発芽後の生育はゆっくりです。

サンビタリアの花

植え付け

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

タネから育てた株は、ポットに根が回ったら花壇やプランターに定植します。ただし、苗の生育がゆっくりですので、花壇に植える場合、梅雨明けごろまでに十分な大きさに苗が育たなかったときは、秋になってから花壇に植えるようにします。

秋まきの場合は、フレームなどで苗を育て、春まで待ってから植え付けます。

また、春になると園芸店やホームセンターなどで苗が販売されていますので、これを買って植えつけると手間がかかりません。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

プランターに植える場合は、横に広がりますので径が大きい浅めの丸形プランターが適しています。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

花壇に植えるときは、水はけがよく、午後は日陰になるようなところが適しています。

プランターに植えた場合も、日当りのよいところに置いて育てます。梅雨時など長雨の続くときは、軒下など雨のかからないところに移した方が安心です。

株間

横に広がりますので、25〜30p程度と広く取ります。

日常の管理

定植の際、摘芯をします。その後も、適宜に切り戻しをして草姿を整え、花数が多くなるようにします。

乾燥には比較的強いですが、過湿には弱いので、鉢やプランター植えた場合、土の表面が乾いてから水やりをします。

花壇に植えている場合は、梅雨入りのころに切り戻しをして、株の蒸れを防ぎます。また鉢やプランター植えている株も9月に株全体を切り戻しすると、秋に再びよく咲いてくれます。

サンビタリアの花

夏の管理

梅雨明け近くまでに花壇に植え付けができなかったときは、風通しのよい涼しいところにポット苗を置いて暑さをしのぎます。

冬の管理

耐寒性があまりないので、霜に当たると傷んでしまいます。秋にタネを播いて育てた苗は、フレームの中など霜の当たらない暖かいところに置きます。

肥料

丈夫な品種ですので、花壇に植えた場合は多肥にする必要はありません。植え付け時に化成肥料を1u当たり30gほど入れ、後は、秋に追肥をします。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、1月ほどしたら月に2〜3回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

過湿にすると立ち枯れ病が発生することがあります。また、風通しが悪いとウドンコ病が発生しやすくなります。

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