ゲンペイカズラ

ゲンペイカズラの花
写真 ゲンペイカズラ
撮影時期 2003.5.24
栽培状況 鉢植え

科名

シソ科

属名

クサギ属

学名

Clerodendrum thomsoniae

園芸分類

非耐寒性常緑低木

別名

ゲンペイクサギ
ゲンペイボク

原産地

西アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

5〜7月

【ゲンペイカズラについて】

ゲンペイカズラは、西アフリカ原産のシソ科クサギ属のつる性植物です。本来は常緑ですが、非耐寒性で寒くなると葉を落とします。なお、本種とベニバナクサギ(Clerodendrum splendens)の交配でつくられたの園芸交雑種にベニゲンペイカズラがあります。

寒さにさえ気をつければ丈夫で、美しい花が咲きますが、白いところはガクといわれる部分で、赤いところが花です。色の取り合わせが美しいので昔から人気があります。

なお、クサギ属の仲間には、クラリンドウなど魅力的な花木がありますが、いずれも耐寒性がありません。また、ブルーエルフィンは、以前はクレロデンドルム・ウガデンセとも呼ばれ同属になっていましたが、今はロテカ属とされています。

【栽培メモ】

つる性とは言え、鉢植えで育てている分には、つるがどんどんと伸びるということはありませんので、一般的なアンドン仕立てで間に合っています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ゲンペイカズラの概要】

樹高

つる性で1mほどには伸びますが、アンドン仕立てにするか剪定をすると、もっと低く抑えることができます。

白いガクと赤い花弁の取り合わせが美しいので昔からよく栽培されています。

赤い花が散った後も、白いガクはしばらく残ります。

ゲンペイカズラの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

寒さに弱いので、冬の間、よく日の当たる室内に取り込む必要があります。7〜8度程度は必要なので、温暖地でも露地での越冬は困難です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Clerodendrum・・・・・cleros(運命)+ dendron(樹木)が語源です。
※ この属の木が呪術に使われていたことに由来します。

thomsoniae・・・・・牧師 William Cooper Thomson の妻の名前に因みます。

【主な種類と品種】

葉に白い斑が入っている品種も出ています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 翌年も育てようとするなら、冬の管理が大切です。

植え付け

5月ごろになると園芸店やホームセンターに顔を出しますので、これを買って育てます。寒さに弱いので、通常は鉢での栽培になります。売られているものは鉢が小さい場合が多いので、この場合は、根鉢をあまり崩さないようして6号くらいの鉢に植え付けます。

つる性ですので、アンドン仕立てにすると管理が楽になります。

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を等量にしたものに植えていますが、問題なく育ちました。赤玉土7、腐葉土3程度でも差し支えありません。

ゲンペイカズラの花

置き場所

4〜11月までは戸外のよく日の当たる場所で育てます。

植え替え

小さい鉢に植えている場合は毎年、大きめの鉢に植えている場合は2年に1回を目途に植え替えをします。時期は、十分に暖かくなった4月中旬〜5月が適当です。

日常の管理

生育期には土が乾いたらたっぷりと水やりします。特に、夏場の水切れには注意します。

挿し木で増やすことができますので、増やすときは7月頃にバーミキュライトなどに挿し木します。

日常の管理

アンドンし立てにした場合は、枝が伸びてきたら誘引をしていきます。

剪定

アンドン仕立てにしない場合は。放任すると枝が伸びすぎて樹形が悪くなりますので、枝の状況を見て適宜、剪定してやると、見栄えがよくなります。

強めの剪定は、室内に取り込む前に行うようにします。

冬の管理

耐寒性がないので、冬は、室内に取り込みます。

寒さのため葉が落ちる場合がありますが、霜に当てなければ春に芽が出てきますので、あわてて処分しないようにします。

肥料

元肥として緩効性の肥料を与え、後は、生育期間中、緩効性の固形肥料を定期的に置肥をするか、液肥を月2回程度与えます。

病気・害虫

特にありません。

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