クロバナロウバイ

アメリカロウバイの花
写真 アメリカロウバイ
撮影時期 2005.5.3
栽培状況 庭植え

科名

ロウバイ科

属名

クロバナロウバイ属

学名

Calycanthus fertilis

園芸分類

落葉中木

別名

ニオイロウバイ

原産地

北米

主な用途

庭植え

花期

4〜5月

【クロバナロウバイについて】

クロバナロウバイ(黒花蝋梅)は、北米原産のロウバイ科クロバナロウバイ属の落葉中低木です。ロウバイは冬に咲く香りのよい花木ですが、このクロバナロウバイも咲く時期は異なりますがよい香りを持っています。

ただし、クロバナロウバイ属の中に変種のアメリカロウバイがありますが、一緒になってクロバナロウバイとして出回っています。写真の木は、クロバナロウバイとして買ったものですが、樹高が高くなり匂いもさほどありません。おそらく、花色からして、アメリカロウバイだと思われます。

ところで、園芸書の中には、Calycanthus fertilis をクロバナロウバイとしているものもあり、また、クロバナロウバイの別名をアメリカロウバイとしているものもあり、錯綜しています。因みに、「APG原色牧野植物大図鑑」では、クロバナロウバイは Calycanthus floridus とされていて、イチゴのようなかすかな芳香があると紹介されています。

なお、クロバナロウバイと中国原産のナツロウバイとの間の交配種がつくられていて、こちらの方もよく植えられています。

【栽培メモ】

暑さ、寒さに強く、大変丈夫です。株の横に地中から枝を伸ばしてきましたので、株分けして増やすことができるようになりました。

【育て方は下へ ↓ 】

【クロバナロウバイの概要】

樹高

2mほどで、株立ち状になります。

若木のうちから花径4pほどのチョコレート色の花が咲きます。

クロバナロウバイの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があり、北海道以外で植栽が可能とされています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Calycanthus・・・・・ギリシャ語の calyx(がく)+ anthos(花)が語源です。

floridus・・・・・「花が満開の」

glaucus・・・・・「帯白色の」

【主な種類と品種】

クロバナロウバイ属の仲間です。ナツロウバイは、こちらをご覧ください。

クロバナロウバイ

暗紅紫色の花で、強くはありませんがイチゴのようなよい香りを持っています。別名をニオイロウバイといいます。樹高は1mほどです。

アメリカロウバイ

クロバナロウバイの変種で、赤褐色の花が咲きますが香りはありません。クロバナロウバイよりも大型で、樹高は2mほどになります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 年数がたって木が大きくなりすぎたら、強剪定をします。

植え付け

株立ち状になって、木もかなり大きくなりますので庭植えにします。落葉樹ですので、植えつけは11〜12月、又は2〜3月ごろが適期です。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付け後はたっぷりと水やりし、風で木がぐらつかないように支柱を立てておきます。

クロバナロウバイの花

植え場所

日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

剪定

枝が伸びすぎるということはありませんので、古くなって花つきの悪くなった枝を切り取る程度でかまいません。時期は、落葉後の冬に行います。

年数がたって木が大きくなりすぎたら、強剪定をします。

ふやし方

株の横に地中から枝を伸ばして増えますので、3月ごろに株分けをしてやります。放っておくと株が広がりすぎることになります。

肥料

2月ごろに寒肥を与えます。もっとも、成木になると、それほど施肥をしなくても毎年よく咲いてくれます。

病気・害虫

特にはありません。

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