ギンバイカ(マートル)

ギンバイカの花
写真 ギンバイカ
撮影時期 2009.6.12
撮影場所 高知市にて(庭植え)

科名

フトモモ科

属名

ギンバイカ属

学名

Myrtus communis

園芸分類

常緑中低木

別名

マートル、ギンコウボク

原産地

地中海沿岸地方

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ギンバイカについて】

ギンバイカ(銀梅花)は、地中海沿岸地方原産のフトモモ科ギンバイカ属の常緑中低木です。葉にはユーカリに似た香気があることから、ハーブとしても利用され、マートルとも呼ばれます。

和名は、白い花が梅に似ているところから付けられたものと思われます。全体的な印象はシナモンマートルになんとなく似ていますが、ギンバイカの方が耐寒性はあるようです。

高知市で写した上の写真の木も庭に植わっていましたが、比較的耐寒性があり、関東以西の温暖地では庭植えができます。

【栽培メモ】

庭植えにしてみたところ、しっかり根付くと寒さに傷むことはありませんでした。病害虫もなく、育てやすい花木と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【ギンバイカの概要】

樹高

1〜3mほどになります。よく分枝して葉が密生するので、温暖地では生垣にも利用できます。

花径2pほどの小さな花ですが、花がたくさん咲きますので魅力があります。

葉はよい香りをもっていますが、花にはそれほどの香りはありません。

ギンバイカの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐寒性は比較的強く、関東以西の温暖地では露地植えが可能です。耐暑性も強く問題ありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Myrtus・・・・・この植物の古代ギリシャ語の名前が語源です。

communis・・・・・「普通の」

【主な種類と品種】

斑入りの品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 通常の剪定は、伸びすぎた枝を整理する程度でかまいません。

※ 木が大きくなりすぎた場合は、花後に強剪定をします。

植え付け

5月頃に、開花中、もしくは、開花が近い苗木が園芸店やホームセンターなどで売られていますので、通常は、これを買って育てます。鉢植えで育てる場合、購入した苗木の鉢が小さいときは、根鉢を崩さないようにして大きめの鉢に植え替えます。

関東以西の温暖地なら庭植えができますので、花が終われば庭に降ろしてもかまいません。ただし、木が小さい場合は、1年は鉢で育ててから植え付けた方が安全です。

一旦植えつけると移植は難しいと言われていますので、植えつけ場所をよく考慮してから植えつけます。

ギンバイカは、肥沃な土壌を好みますので、庭植えのときは、植え穴に腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土とよく混ぜて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

ギンバイカの花

植え替え

鉢で育てる場合は、2年に1回を目安に植え替えをします。時期は、3〜4月が適期です。

植え替えの際は、根鉢をあまり崩さないようにして、一回り大きい鉢に植え付けます。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところで育てます。

庭植えの場合は、耐寒性があるとはいえ、北風の当たらない家の南側が適しています。

剪定

自然に樹形をつくりますので、通常は、強剪定は必要なく、伸びすぎた枝を整理する程度でかまいません。時期は花後すぐに行います。

木が大きくなりすぎた場合は、強剪定もやむを得ませんが、時期は花後、もしくは、その年の花をあきらめるなら4月頃でもかまいません。

冬の管理

関東以西の温暖地では、庭植えで冬を越します。鉢植えは、軒下などに移します。

肥料

鉢植えの場合、3月と花後そして9月に固形肥料を置肥します。庭植えの場合は、2月ごろに有機質肥料を寒肥として与えます。

病気・害虫

特にありません。

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