キンモクセイ

キンモクセイの花
写真 キンモクセイ
撮影時期 2010.10.17
撮影場所 野市町にて

科名・属名

モクセイ科
モクセイ属

園芸分類

常緑中木

別名

(特にありません)

原産地

中国

用途

庭植え

花期

10月

【キンモクセイについて】

キンモクセイ(金木犀)は、中国原産のモクセイ科モクセイ属の常緑中木です。キンモクセイとギンモクセイと比較すると、香りの強いキンモクセイの方が圧倒的に植栽が多いですが、学名から見ると、キンモクセイは、ギンモクセイの変種という位置づけになっています。なお、ウスギモクセイ(f.thunbergii)はキンモクセイの栽培品種とされています。

キンモクセイの香りがするようになると、秋もいよいよ本番となります。ジンチョウゲクチナシと並んで芳香をもった花木の代表です。

残念ながら木が大きくなりますので、そこそこのスペースがないと庭に植えることは難しいですが、公園などに植栽されていますので、毎年、よい香りを味わうことができます。

【栽培メモ】

庭の隅に1本植えていますが、苗木が小さかったこともあり、開花までにかなり年数がかかりました。

【キンモクセイの概要】

キンモクセイの花

樹高

高さ4mほどになる常緑中木です。

花は新枝の葉腋に束生して咲きます。花色は濃い黄色で、すばらしい芳香を持っています。

雌雄異株で、日本には雌株はないので結実することはないようです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性は強く、東北南部以南の地域で栽培可能と言われています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Osmanthus fragrans var. aurantiacus

学名の説明

Osmanthus・・・・・ギリシャ語の osme(香気)+ anthos(花)が語源です。

fragrans・・・・・「よい香りの」、「香りのよい」

aurantiacus・・・・・「橙色の」

【主な種類と品種】

キンモクセイの仲間に、ウスギモクセイ(写真:下)があります。

また、ギンモクセイは、キンモクセイと比べると植栽はずっと少なくいので見かけることはあまりないのかもしれません。花は白色で10月に葉の脇に小さな白い花を咲かせます。キンモクセイほどではありませんが上品な香りがします。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花後又は3月ごろに剪定を行います。

植え付け

3〜4月か9月〜10月が植えつけの適期です。木が大きくなりますので、鉢植えには適していませんが、ある程度の大きさまでは、大きめの鉢で栽培できないこともありません。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付け後はたっぷりと水やりをし、苗木が風でぐらつかないように支柱を立てておきます。

ウスギモクセイの花

植え場所

日当たりのよい場所に植えつけます。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。土質は選びませんが、潮風に弱く海岸に近いところは向きません。

剪定

剪定をしなくても比較的まとまった樹形になりますが、形のよい樹形を保つには、花後又は3月ごろに剪定を行います。花の咲いた枝を2〜3節残して、刈り込みばさみで全体を切り詰めます

放任して木が大きくなりすぎた場合は、3月ごろに強剪定をすることになります。

ふやし方

挿し木ができます。7月下旬〜9月上旬に、今年伸びた枝を挿し木します。挿し木してから開花まで5〜7年かかるといわれています。

肥料

チッソ分の多い肥料を与えすぎると花付きが悪くなりますので、肥料は控えめとします。

病気・害虫

カイガラムシが比較的多く発生します。キンモクセイが開花しなくなる主要な原因ですので、冬にマシン油乳剤を散布して防除します。

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