ギンモクセイ

【ギンモクセイについて】

ギンモクセイは、キンモクセイと比較すると、花の数も少なく、また、香りもキンモクセイと比較するとやや弱いことから、残念ながら植栽は少なく見かける機会はさほどありません。

ただし、最近、'スイートオリーブ' という名前で、ギンモクセイの矮性種が販売されるようになりました。四季咲きモクセイとも呼ばれています。

ところで、キンモクセイはギンモクセイの変種で、本来は、モクセイといえばギンモクセイのことを言います。しかし、香りが強いキンモクセイの方が庭木として一般的に植えられるようになったことから、現在では単にモクセイと言えばキンモクセイを指すようになっています。

【栽培メモ】

ギンモクセイを植えて数年が経って、やっと香りを気づかせるほどに咲き始めました。キンモクセイと比較するとやや地味かもしれませんが、やはり、よい香りがします。

【ギンモクセイの概要】

樹高

高さ４〜５ｍになる常緑中高木です。

花

花は新枝の葉腋に束生して咲きます。花色は白花です。よい香りを持っていますがキンモクセイほど強い香りではありません。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は強く、東北南部以南の地域で栽培可能と言われています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の４区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の４区分)

学名

Osmanthus fragrans

【主な種類と品種】

在来種のほかに'スイートオリーブ'という矮性の品種（写真：下）が出ています。また、モクセイ属の仲間にはキンモクセイのほかウスギモクセイ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイなどがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 形のよい樹形を保つには、花後に剪定を行います。

植え付け

３〜４月か９月〜１０月が植えつけの適期です。

植え場所

日当たりのよい場所に植えつけます。土質を選びませんが、潮風に弱く海岸に近いところは向きません。

剪定

剪定をしなくても比較的まとまった樹形になりますが、形をつくる場合は花後すぐに行います。

肥料

チッソ分の多い肥料を与えすぎると花付きが悪くなりますので、肥料は控えめとします。

病気・害虫

カイガラムシが発生することがあります。被害が大きい場合は、冬にマシン油乳剤を散布して防除します。