アストランティア

アストランティアの花
写真 'サニングデール '
撮影時期 2023.6.24
栽培状況 庭植え

科名

セリ科

属名

アストランティア属

学名

Astrantia major

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

ヨーロッパ、西アジア

主な用途

鉢植え、庭植え

花期

6月

【アストランティアについて】

アストランティアは、ヨーロッパ及びコーカサス地方原産のセリ科アストランティア属の多年草で、その名称は、ギリシャ語の「星」という意味の「アスター(Aster)」に由来すると言われています。アスターも同じ語源です。

この属の中で、一般によく栽培されているのはマヨール(A. major)で、一般に、アストランティアといえば本種を指します。最近、種苗会社のカタログでよく見かけます。

アストランティアは、耐暑性が弱いことから、寒冷地向きの多年草と言えます。

【栽培メモ】

秋に、午後、日陰になる庭に植えてみました。6月になって花は咲いてくれましたが、残念ながら夏を越すことはできませんでした。暖地では、庭植えの場合、夏越しはなかなか厳しいようです。

その後、春に鉢に植えてみましたが、夏場、日陰の涼しいところに置いてあったところ、なんとか夏を越して、6月になってやっと花が咲きました。

【育て方は下へ ↓ 】

【アストランティアの概要】

草丈

40〜60pほどになります。

花径2〜3pの比較的小さな花が咲きます。花びらのように見えるのは苞で、その上にが放射状に広がっているのが花です。花色は白、ソフトピンク、濃い赤色などがあります。

アストランティアの花

'パックランド'(2008.6.8)

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性はありますが耐暑性が弱く、温暖地での夏越しはかなり難しいと言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Astrantia・・・・・ astron(星)が語源です。
※ 星のような散形花序に由来します。

major・・・・・「より大きい」

【主な種類と品種】

'バックランド'

ピンクの花です。

'サボンドルージュ'

赤系統の花です。

'ローマ'

明るいピンクの花です。花の裏側がグリーンの美しい色合いで人気があります。

'サニングデール'

白い花で、中心部が赤い花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 春から秋までは、風通しのよい涼しいところで育てます。

植え付け

春、又は秋に植え付けますが、温暖地では秋植えがよいと思われます。また、夏越しを考えるなら、庭植えよりも季節によって環境を変えられる鉢植えが適していると思われます。

庭植えの場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を庭土に混ぜ込んでから植え付けます。

アストランティアの花

鉢植えの用土

山野草の培養土、若しくは鹿沼土、軽石砂、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜた用土などを使います。

植え場所・置き場所

やや湿り気があつて肥沃な場所を好みます。また、耐暑性が弱いので、庭植えの場合は、風通しがよく、半日陰になるようなところを選びます。西日の当たるようなところは避けるようにします。

鉢植えも、秋から春は半日陰に置くようにします。

日常の管理

乾燥を嫌いますので、鉢土が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。

温暖地で栽培すると枝葉があまり伸びないので、株元に直射日光が当たって地温が上がると夏越しが難しくなります。そこで、根元をマルチングすれば、幾分でも株への負担を軽くすることができます。

夏の管理

夏の高温に弱いので、鉢植えは、夏場は明るい日陰に置くようにします。

肥料

春先と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にはないようですが、温暖地では、栽培環境がよくないと開花後の夏の高温で元気がなくなり、そのまま枯れてしまうことが少なくありません。

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