ローマンカモミール

ローマンカモミールの花
写真 ローマンカモミール
撮影時期 2016.5.22
栽培状況 秋播き後、庭植え

科名・属名

キク科
ローマカミツレ属

園芸分類

多年草

別名

カモマイル

原産地

地中海沿岸地方

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ローマンカモミールについて】

カモミールと呼ばれるのは、ジャーマンカモミールダイヤーズカモミール、それに本種のローマンカモミールです。ハーブとして利用されるのは、ローマンカモミールとジャーマンカモミールで、どちらも白い花が咲きますが、この二つは別属になっています。

違いは、ローマンカモミールは西ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸地域原産の宿根草で、ジャーマンカモミールと比較すると草丈が低く、花期も遅いことです。また、ローマンカモミールが葉や花にも香りがあるのに対して、ジャーマンカモミールは花だけに香りがあります。

【栽培メモ】

寒さにも強くよく育ちました。ただ、肥料を控えめにと思っていましたが、ついやりすぎたようで、花が咲くころに倒伏する株が出てしまいました。

また、本来は多年草ですが、夏の暑さが堪えたのか庭植えにした株は宿根することができませんでした。

【ローマンカモミールの概要】

草丈

30〜40cmほどです。

花径3cmほどの白花です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はありますが、耐暑性が弱く夏に枯れてしまうことも少なくありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Chamaemelum nobile

学名の説明

Chamaemelum・・・・・ギリシャ語の chamai (低い) + melum (リンゴ)が語源です。

nobile・・・・・「気品のある」、「立派な」

【主な種類と品種】

一重咲きの他に八重咲きがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花が終わったら切り戻しをして、風通しをよくしておきます。

タネまき

発芽適温は20度前後ですので、9月中旬〜10月上旬に箱播きにするかポットに直接播きます。覆土はタネが隠れる程度にします。

発芽したら、ポットに直接播いた場合は、順次間引きしながら充実した苗を残します。箱播きにしたときは、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

タネから育てた場合は、本葉が5〜6枚になり、ポットの底に根が回ったら庭やプランターなどに定植します。

酸性土壌を嫌いますので、庭に植える場合は、植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

ローマンカモミールの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

株間

庭に植えるときは25〜30p程度にします。

日常の管理

とても丈夫で、ほとんど手間がかかりません。花が終わったら切り戻しをして、風通しをよくします。こうしないと、夏場に蒸れて枯れてしまうことが多くなります。

冬の管理

比較的耐寒性がありますので、温暖地では、庭に植えた株はそのまま冬を越します。特に寒さの厳しいときは、不織布をべた掛けしておくと安心です。

鉢やプランターに植えた場合は、軒下などに置き、水やりは控えめにします。

ふやし方

タネを採っておいて、秋に播くようにします。庭植えの場合は、こぼれダネからひとりでに生えてきます。

肥料

庭植え、鉢植えとも多肥にすると徒長しますので、植えつけ時に緩効性の化成肥料を少な目に与える程度にます。

庭植えの場合は、追肥は必要ありません。鉢やプランターで育てる場合は、元肥のほかに、4〜5月頃に薄めの液肥を2〜3週間に1回程度与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。