ランタナ |
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【ランタナについて】 |
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ランタナは、昔から栽培されている熱帯アメリカ原産のクマツヅラ科シチヘンゲ属の花木で、花色が変化することと、花期がたいへん長いことが特徴の一つです。また、夏の暑さに負けず晩秋まで咲き続けることや、花つきがよくて見栄えがすることから、温暖地ではよく植栽されています。 さらに、病害虫がつかずたいへん丈夫ですから、全く手間がかかりません。 ただし、ランタナの中では、温暖化のために野生化しているものがありますが、少し花がきれいだと思っても、野生化しているものを挿し木をしたりして庭に植えるとタネから増えて困ったことになります。 また、ランタナには棘があり、そのうえ、野生化しているものは、根を丈夫に張っていますのでスコップがないと引き抜くことが困難です。ですから、ランタナを植えるなら、花のきれいな園芸品種を園芸店やホームセンターなどで購入して植えることが大切です。 そのうえ、最近の温暖化のせいで、園芸種よりも耐寒性の強い野生のランタナは、かなり強い寒波が来ても枯れなくなってきています。ですので、温暖地の場合は、野生のランタナの侵入には気をつける必要があります。 【栽培メモ】 上から2枚目のランタナは、昔から栽培されている種類です。以前は、庭植えにした場合は冬を越せませんでした。ところが、最近の温暖化のせいで、ここ数年は、霜除けをしなくても、地上部は枯れ込みますが完全には枯れず、暖かくなると芽を吹いてきます。 また、温暖化のせいといえば、このところ野生のランタナが庭に勝手に生えてくるようになりました。手で引き抜こうとしても簡単に抜けないので困っています。また、除草剤を濃い濃度にして掛けようにも、ツツジの間などに生えてしまうと、なかなかやっかいです。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ランタナの概要】 |
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樹高 温暖地の場合、大きく育って1.5mほどに伸びたランタナを見かけることがあります。大きな株を覆うように花が咲いた様子は、本当に素晴らしいものです。 花 以前は花色が黄色〜橙〜赤と変化する品種が一般的で「シチヘンゲ」という和名の由来になっていますが、最近非常に花色が豊富になり、白、黄、ピンク、赤紫などの品種があります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性が弱く、露地で越冬できるところは温暖地でも一部に限られます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Lantana・・・・・ガマズミ属の(Viburnum lantana)が語源です。 camara・・・・・シチヘンゲ属のための南アメリカの方言が語源です。 montevidensis・・・・・(ウルグアイ首都の)「モンデビデオの」 |
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【主な種類と品種】 |
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昔から、上から2枚目の写真の品種がよく栽培されてきましたが、園芸店やホームセンターなどでは、多彩な色合いの品種を見かけます。ただし、品種名のついたものは少ないようです。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 花がひととおり終わったら、半分程度に切り戻しておきます。 植え付け 耐寒性が弱く、温暖地でも無霜地域でないと庭植えは寒害を受けますので、冬は霜除けが必要です。温暖地以外は鉢やプランターでの栽培になります。 春になるといろいろな品種の苗が売られていますが、ほとんどの場合、小さなポットに植えられていますので、二回りほど大きな鉢やプランターに植え替えます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え替え 鉢のまま育てる場合は、4月になってから植え替えます。ランタナの根はよく伸びますので、毎年、春に植え替えたほうが生育がよくなります。 植え替えた後、生育をみて3〜5節ごとに摘心すると側枝が出て草姿がよくなります。 植え場所・置き場所 日当たりがよくないと花付きが悪くなりますので、日当たりのよいところが絶対の条件です。 日常の管理 乾燥させすぎると葉が枯れるので、鉢植えの場合は、水切れさせないように注意します。 春になって気温が上がれば、庭植えすると管理が楽で、株も大きくなってにぎやかに咲き続けます。霜の降りる前に、強く切り戻してから鉢に取って、暖かいところで冬を越し、翌春庭に植えつけます。 ただし、いったん庭に下ろすと、根がよく張って鉢に戻すのが大変ですので、こうした場合に備えて、挿し木をしておくと安心です。6〜9月頃に鹿沼土やバーミキュライトに挿すと容易に発根します。 剪定 花がひととおり終わったら、半分程度に切り戻しておくと、枝が伸びて秋にもよく咲いてくれます。 花の終わった11〜12月頃には、強剪定をしておきます。 冬の管理 庭植えの場合は、冬が来る前に思い切って切り戻しをして、農ポリで株を包むなどして霜除けをします。 鉢やプランターの場合は、温暖地であれば霜の当たらない軒下などに置いておけば冬を越します。ただし、寒さが厳しい年は枯れてしまうことがありますので、特に寒い日は室内に取り込んだ方が安全です。 寒くなると葉を落としますので、鉢植えの場合、冬場の水やりはごく控えめにします。 肥料 庭植えの場合は、あまり肥料を必要としませんが、鉢植えの場合は、4〜10月の間、緩効性の固形肥料を月に1回程度置き肥します。 病気・害虫 特にありません。 |
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