リューココリネ

リューココリネの花
写真 'デイオン'
撮影時期 2007.3.25
栽培状況 鉢植え

科名

ヒガンバナ科

属名

レウココリネ属

学名

Leucocoryne spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

リューココリーネ

原産地

南米チリ

主な用途

鉢植え

花期

3〜5月

【リューココリネについて】

リューココリネは、南米チリ原産のヒガンバナ科の秋植え球根です。主として栽培されているのはコキンベンシス(L. coquimbensis)、プルプレア(L. purpurea)、ヴィタッタ(L. vittata)などです。種間交配種もあります。

ブルー系を中心に多彩な色合いを持っていますので、なかなか魅力的な球根です。あまり栽培されることが少なかったですが、最近、カタログで見かけることが多くなってきました。

【栽培メモ】

花が開く頃になると長く伸びた花茎が花を支えきれませんので、支柱をする必要があります。もっとも、美しい花を楽しむためには、たいした作業ではありません。それ以外は、寒さにやや弱い点を除けば栽培はさして難しくはありません。

【育て方は下へ ↓ 】

【リューココリネの概要】

草丈

30〜40pほどです。

30pほどの花茎を伸ばし、その先に3輪ほどの花が咲きます。

花径は4p程度で、花色は白、ピンク、赤紫、ブルーなどで、覆輪や複色花が多くとても多彩です。

リューココリネの花

‘アンデス’(2017.4.1)

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

半耐寒性ですので、霜の降りない地域を除いて庭植えは困難です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Leucocoryne・・・・・ギリシャ語の leukos(白)とkoryne(こん棒、クラブ)が語源です。

coquimbensis・・・・・コキンボ(地名)に由来します。
※コキンボは、チリのコキンボ州にある港湾都市です。

purpurea・・・・・「紫の」

vittata・・・・・「(色の)縦に筋のある」、「縦縞のある」

【主な種類と品種】

プルプレア
L. purpurea

‘アンデス’(Andes)は、やや丸弁の花で、中心は濃いえんじ色です。(写真:上から2枚目)

コキンベンシス
L. coquimbensis

中心部が黄色〜白、その外側の花弁はブルーの美しい花が咲きます。

‘ディオン’
‘Dione’

淡いブルーの花で、中心が白い花が咲きます。コキンベンシスもしくはその種間交配種かと思われます。

ヴィタッタ
L. vittata

白地に紫色のストライプが入ります。‘ストリペットブルー’の名前で販売されていました。(写真:下から2枚目)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿にならないよう注意します。

※ 花茎が伸びたら、支柱をしてやります。

植え付け

過湿を嫌うことと寒さにも強くないので、鉢植えで育てるのが一般的です。比較的小型の球根植物ですので、栽培するうえでも鉢植えが適しています。

植え付けは、10月〜11月上旬が適期です。

リューココリネの花

‘ストリペットブルー’(2017.4.30)

鉢植えの用土

市販の球根用培養土、若しくは赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜ合わせた用土などを使います。

植え付けの深さ

球根の上に用土が2〜3pほど被る程度の深さに植えつけます。

置き場所

冬以外は戸外の日当たりのよいところで育てます。ただし、雨が続きそうなときは、雨の当たらないところに移した方が安全です。

また、気温が上がってきたら、半日陰に置くようにします。

株間

5号鉢に5球、7号鉢に10球が目安です。

植え替え

植え替えは、2年に1回を目安にします。

日常の管理

土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えますが、過湿にならないよう注意します。

花茎が長く伸びて花の重さで倒れやすくなりますので、支柱をしてやります。

タネを取る場合以外は、花ガラを早めに切り取ります。

冬の管理

寒くなってきたら、温暖地では軒下や玄関先に鉢を移します。鉢植えを霜の当たらない軒下に置いてありましたが、特に傷むことはなく大丈夫でした。

温暖地以外は、冬は、室内で管理した方が無難です。

リューココリネの花

コキンベンシス(2024.4.11)

休眠期の管理

花後、しばらくすると葉が枯れてきて休眠期に入りますので、鉢を雨の当たらないところに移します。

葉が枯れても掘り上げずに鉢のまま乾燥させ、休眠期間中は水やりはしません。

ふやし方

植え替え時に、分球して増やすことができます。

肥料

葉が伸び始めたら緩効性の固形肥料を与えます。その後も、冬場を除き、葉が元気なうちは液肥を月に2回程度与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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