ラークスパー(千鳥草) |
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【ラークスパーについて】 |
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ラークスパーは、南ヨーロッパと地中海地方原産のキンポウゲ科チドリソウ属の秋まき一年草です。チドリソウ(千鳥草)あるいはヒエンソウ(飛燕草)とも呼ばれるますが、チドリソウという呼び方は、花の姿が千鳥が飛んでいるような姿をしているからだと言われています。 デルフィニウムに似ていますが、昔は同じ属に分類されていました。もっとも、今は、デルフィニウムは、別属のオオチドリソウ属に分類されています。 温暖地でも春先までに充実した苗に育てることができれば、とても美しい花を楽しむことができます。 なお、ラークパーという呼び名は英名のLarkspurからきています。この英名は、Lark(ひばり)+ spur(けずめ)が語源ですが、この花の距といわれる部分がヒバリの蹴爪(けづめ)に似ていることに由来すると言われています。 【栽培メモ】 寒さに強く冬の間も成長しますが、気温が高い時期にタネを播くと発芽率がかなり落ちることから早まきできないので、通常の栽培では開花までに充実した株になりにくいように思います。 上の写真は、冬の間、無加温のビニールハウスで苗を育て、春先に花壇に植えたものです。その他の写真は、秋に定植し、冬の間不織布でトンネルしたものです。 ラークスパーの栽培で、最も気を付けなければならないのが立枯病です。2016年に‘バースデーローズ'を播いていましたが、育苗はスムーズにいったものの花壇に植えてから立枯病にすっかりやられてしまいました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ラークスパーの概要】 |
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草丈 草丈は、1〜1.5m近くになります。 花 デルフィニュームと比較すると一回り小ぶりで可憐な感じがします。 色は、紫、ピンク、赤、白と各色があります。最近の品種は、花付きもよく大変見栄えがします。 耐寒性・耐暑性
寒さには強いので、温暖地では冬も霜除けなしで越冬します。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:比較的やさしい ※ 苗から育てる場合:比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Consolida・・・・・「がっしりした」、「中まで堅い」と言った意味です。 ajacis・・・・・トロイ戦争のギリシャの英雄である Ajax に因みます。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 気温が高いと発芽率が悪くなりますので、播く時期が早くなりすぎないようにします。 タネまき 移植を嫌いますので、2.5号〜3号のポリポットに播きます。発芽の適温が15度と低いので、早まきは控えます。気温が高い時期にタネを播くと発芽率が悪くなり、よい結果が得られません。 タネは嫌光性ですので、覆土はタネが十分に隠れるよう5mmほどにします。 ポットに播いたときは、発芽後、本葉が3〜4枚になったら間引いて1本にします。必要な本数が足りないときは、2本以上生えたポリポットの苗を丁寧に分けてやれば、特に問題なく育ってくれます。 植え付け 花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。 植え付けるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を50gほど入れて、庭土とよく混ぜておきます。腐葉土(又はバーク堆肥)は、必ず完熟したものを使うようにします。 ポットに播いた株が本葉が5〜6枚になったころに花壇やプランターなどに定植します。 ただし、秋播きの場合、タネを播く時期を早くすることができない上に、苗の生育が比較的ゆっくりですので、秋に定植できるほどの苗に育ちにくいと言えます。 その場合は、ポットに根が回ってきたら、4号ポットに植え替えて、春先までフレームなどに入れて育苗します。苗は、冬の間も生育して春先には充実した苗になりますので、それから定植した方が失敗が少ないです。 春先に花壇に植えた場合は、しばらくは、不織布でトンネルをするなどして寒さに慣らすようにします。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 花壇に植えるときは25pほどにします。60cmのプランターの場合は、3株ほど植え付けます。 植え場所・置き場所 日当たりと水はけのよい場所を選びます。立枯病が発生しやすいので、連作は避けます。 鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。 日常の管理 春先に摘芯をすると株立ちが多くなり、見応えのある株になります。 草丈が高くなりますので、開花時に倒れないように支柱をしてやる必要があります。 冬の管理 耐寒性は強いですが、秋に花壇に植え付けたときは、不織布でトンネルをして苗の生育を助けるようにすると、充実した株になってよい結果が得られます。 秋に花壇に植え付けできなかったときは、春先までフレームなどに入れて育てます。 鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下などで育てます。 肥料 花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。春になって、苗が大きくなりだしたら追肥として化成肥料を株の周りに与えます。 鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、追肥として液肥を定期的に施します。 用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、追肥として液肥を定期的に施します。 病気・害虫 害虫は、それほど被害を与えるものはありませんが、立枯病が発生しやすいと言えます。 立枯病の予防のためには、育苗には必ず清潔な用土を使い、草花を育て続けている場所に植え付ける場合は、土壌消毒を行うなどの対策をした方が安心です。また、堆肥類を使用する際は、必ず完熟したものを使うようにします。 |
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