ユキノシタ

ユキノシタの花
写真 ユキノシタ
撮影時期 2003.5.22
撮影場所 高知城にて

科名

ユキノシタ科

属名

ユキノシタ属

学名

Saxifraga stolonifera

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

本州以西、中国

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ユキノシタについて】

ユキノシタは、本州から四国、九州そして中国に分布するユキノシタ科ユキノシタ属の宿根草です。ダイモンジソウの近縁種で、湿り気の多い半日陰の場所を好みます。日当たりのよくない場所でもよく育ちますので、貴重です。和名のユキノシタは、白い花を雪に見立て、花(雪)の下に緑の葉があるところからきているという説があります。

株元から匍匐茎を伸ばして、先端に新しい芽をつくって増えていきます。高知城の北側の石垣にもユキノシタが生育していましたが、石垣にびっしりとユキノシタの花が咲いたところはなかなか壮観でした。また、落ち着いた感じが、城の景観とマッチしていました。(写真:下)

【栽培メモ】

鉢植えで育てていましたが、乾燥させすぎないように注意すれば、丈夫で育てやすい宿根草と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【ユキノシタの概要】

草丈

ほふく性で、ランナーを伸ばして増えます。葉はなんとなくベゴニアに似ているように思いますが、表は緑色で裏は赤みを帯びています。

5月頃に花茎が伸びて白の花が咲きます。写真のように、花弁の2枚は大きく上の3弁は小さく斑点が入ります。

ユキノシタの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性があり丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Saxifraga・・・・・saxum(石)+ fragere(砕く)が語源です。

stolonifera・・・・・「匍匐茎のある」 ※匍匐茎とは、地上近くを這って伸びる茎のことです。

【主な種類と品種】

近縁種にダイモンジソウやハルユキノシタ(S. nipponica)があります。こちらは匍匐茎が出ません。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 乾燥を嫌いますので、鉢植えは乾燥させすぎないようにします。

植え付け

園芸店やホームセンターなどにはあまり顔を出すことはなかったと記憶しています。春又は秋にランナーの子株を取って植えつけます。

庭に植えるときは、深さ20cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

ユキノシタの花

植え場所・置き場所

耐陰性が強く、家の北側などあまり日当たりがよくない場所にも向いています。乾燥した場所は避け、湿り気味の場所に植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合は、晩秋から春先は半日陰程度でもかまいませんが、5月〜11月ごろは日陰に置くようにします。

日常の管理

乾燥を嫌いますので、鉢やプランターに植えている場合は、乾燥させすぎないよう水やりに注意します。

冬の管理

耐寒性がありますので、戸外で冬を越します。

ふやし方

春又はと秋にランナーの子株を取ってふやすことができます。

肥料

庭植えの場合は、肥料は基本的に不要です。鉢植えは、春と秋に緩効性化成肥料を置肥しますが、量は控えめでかまいません。

病気・害虫

ナメクジに葉を食べられることがあります。専用の薬剤を株の周囲に撒くなどして食害を防ぎます。

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