ダイモンジソウ(大文字草)

ダイモンジソウの花
写真 ダイモンジソウ
撮影時期 2003.10.7
栽培状況 鉢植え

科名

ユキノシタ科

属名

ユキノシタ属

学名

Saxifraga fortunei var.incisolobata

園芸分類

多年草

別名

イワブキ

原産地

日本、中国

主な用途

鉢植え

花期

10〜11月

【ダイモンジソウについて】

ダイモンジソウ(大文字草)は、日本、中国、朝鮮半島、サハリンなどに分布するユキノシタ科ユキノシタ属の多年草で、花弁の下の2枚が大きく、「大」の字に見えることが名前の由来です。

秋を代表する山野草のひとつで、園芸品種もたくさんあり、色、形もバライティに富んでいます。耐暑性はそれほど強くありませんが、涼しいところで管理をすれば関東以西の温暖地でも夏を越すことができます。

【栽培メモ】

ふつうの駄温鉢に鹿沼土主体で植え、夏はフジの下でほとんど日の当たらないところに置いていますが、何とか夏を越しています。もっとも、香南市野市町のような暖地では、購入したときのように花を咲かせるのは容易ではありません。

【育て方は下へ ↓ 】

【ダイモンジソウの概要】

園芸品種は、花茎を含めると10〜30pほどのものが主体です。

自生種は白花の一重ですが、園芸品種は、花色が赤、桃、白などで、一重の他に八重咲きもあります。

花径は2〜3pほどです。

ダイモンジソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性は強いですが、耐暑性はそれほどありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(関東以西の暖地では)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Saxifraga・・・・・ saxum(石)+ fragere(砕く)が語源です。

fortunei・・・・・19世紀に中国で活動したスコットランドの植物コレクター Robert Fortune への献名

incisolobata・・・・・「浅い切れ込みのある」

【主な種類と品種】

ダイモンジソウの園芸種はたくさんありますので、いくつかを紹介します。

かぐやひめ

花つきのよいピンクの八重咲きです。

白糸の滝

純白の美花で、花つきのよい品種です。

武甲の輝

大の字がはっきりとした紅花の定番品種です。

紅王

深紅の花弁が広く重量感のある品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 半日陰で管理し、夏場は明るい日陰に置きます。

植え付け

鉢物は、春から花時まで長い間、園芸店やホームセンターなどに出ていますので、これを買って育てることになります。庭に植えると根腐れしやすいので、通常は鉢での栽培になります。

鉢は、平鉢でも一般的な鉢でも構いません。

ダイモンジソウの花

鉢植えの用土

用土は、市販の山野草の培養土、あるいは鹿沼、軽石砂、腐葉土(又はバーク堆肥)を3:1:1程度混ぜたものなど水はけのよいものを使います。

置き場所

ダイモンジソウは、山地の明るい日陰の湿った岩場などに好んで生えますので、半日陰〜明るい日陰で栽培します。

植え替え

株分けを兼ねて、春の芽出しのころに行います。

株分けをするときは、根を丁寧にほぐして、できるだけ古い用土を落とします。枯れた茎や葉を取り除いて、新しい用土に植えつけますが、あまり細かく分けすぎないようにします。

株分けをしないなら、一回り大きめの鉢に植え替えます。

日常の管理

乾燥には弱いので、十分に水をやります。

花が終わったら、花茎は早めに切り取っておきます。

夏の管理

高温を苦手としますので夏場は直射日光を避けて日陰で管理します。水やりを忘れず乾燥させないように注意します。

ダイモンジソウの花

冬の管理

冬は休眠しますので、水やりは控えめにします。耐寒性が強いので、霜除け等の必要はありません。

ふやし方

植え替えの時に、株分けをして増やすことができます。

肥料

春と花後に緩効性の固形肥料を置肥しますが、量は控えめにします。

病気・害虫

ヨトウムシに葉を食べられることがあります。放置していると被害が大きくなりますので、夜、見つけしだい駆除します。

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