ユリ |
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【ユリについて】 |
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ユリは、北半球の亜熱帯〜亜寒帯地方に分布しているユリ科ユリ属の秋植え球根です。日本は、世界中で最も自生のユリに恵まれていますが、とりわけ園芸的に貴重な種類が多く、ユリの宝庫と言われています。 ユリの素晴らしいところは原種でも非常に美しいことで、園芸種においてはなおのことです。また、香りもすばらしいので言うことなしです。 ユリにはたくさんの種類がありますが、カサブランカが登場して以来、大輪のオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれる品種群の人気が特に高まっているように思います。 【栽培メモ】 上の写真の球根は国華園から購入したものですが、思い切って50cmほどの深植えにしたところ、年々よく咲いています。2016年は植えて3年目ですが、草丈は背丈を超えて2m近くになっています。 それ以外の品種も標準的な深さよりも深植えにしていますが、いずれもよい結果が得られています。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ユリの概要】 |
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草丈 (主な種類と品種を参照してください。) 花 (主な種類と品種を参照してください。) 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強く、耐暑性も比較的強いと言えます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Lilium・・・・・ギリシャ語の leirion(ユリ)が語源です。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 乾燥を嫌いますので入手したらすぐに植えつけます。 ※ 庭植えの場合は、深植えを基本とします。 植え付け 10月〜11月が植えつけの適期です。ユリの球根は乾燥を嫌いますので入手したらすぐに植えつけます。 花壇に植える場合は、まず植え付けの1週間ほど前に、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます 次に小〜中型球根は30cm、大型球根は40〜50cmほど掘り起こして、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を50gほど入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。 鉢植えの場合は、深鉢の大きめの鉢を使いますが、通常、球根の3〜4倍の直径の鉢を使います。リエンタル・ハイブリッドなら8〜10号鉢程度を使用します。 鉢植えの用土 赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を3対2程度に混ぜた用土に、パーライトを1〜2割加えた用土などを使います。 植え付けの深さ ユリは、球根から出た茎の土中部分にある根が栄養分を吸収するので、かなり深植えにする必要があります。 一般には、球根の高さの3倍くらいの土がかかる程度に植えつけますが、オリエンタル・ハイブリッドを50cmほどの深さに植えてみましたが、全く問題はありませんでした。 むしろ、それくらい深く植えることで夏の地温の上昇が抑えられる利点があり、よい結果が得られています。 鉢植えでは、球根の1個分の高さに土がかかる程度にします。 植え場所・置き場所 暑さがやや苦手なので、真夏には西日の遮れるところが最適です。また、地際の部分は日陰になって涼しい状態を好みます。 オリエンタル系は明るい半日陰が適しています。 株間 球根と球根の間に3個分が入る程度ですが、草丈が高くなる種類は4個分ほどの広さにします。 植え替え 花壇に植えた場合は、4〜5年したら植え替えます。鉢植えの場合は、毎年植え替えます。 掘り上げたら、土を落とし、古い茎を球根の頂部で切り取ります。分球しているものは分球し、水洗いした後、日陰で乾燥させます。 球根が乾いたら、貯蔵はせず、球根消毒をしてすぐに植え付けます。 日常の管理 鉢植えは、表土が完全に乾く前に水やりをします。花壇に植えている場合は、通常は水やりの必要はありません。 冬の管理 温暖地では戸外で冬を越しますが、寒さが厳しいところでは敷きワラなどで防寒します。 ふやし方 一般にユリは分球しにくいので、植え替えの時に分球している場合は少ないです。テッポウユリやカノコユリは、木子(母球のすぐ上の茎につく、小さな球根のようなもの)を植え替えの時に取り出して、すぐに植えつけます。 そのほかの方法としては、鱗片挿しがあります。 肥料 花壇に植えっぱなしにしている球根は、10月ごろに古い茎を切り取って、緩効性の化成肥料を株元に施します。後は、3月中〜下旬と開花期の前後に追肥をします。 鉢植えの場合は、植えつけ、植え替えの時に緩効性の化成肥料を施します。後は、3〜7月に液肥を月2回ほど与えるか、緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。 病気・害虫 アブラムシがつきやすいので、早めに駆除します。アブラムシはユリの大敵であるモザイク病を媒介するので、特に注意が必要です。 モザイク病は薬剤が効きませんので、発生した株は処分するしか方法はありません。 |
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