ユウゼンギク(友禅菊)

ユウゼンギクの花
写真 ユウゼンギク
撮影時期 2011.6.4
栽培状況 プランターで栽培

科名

キク科

属名

シオン属

学名

Aster novi-belgii

園芸分類

宿根草

別名

ニューヨークアスター、ミケルマスデージー

原産地

北米

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜11月

【ユウゼンギクについて】

ユウゼンギク(友禅菊)は、北アメリカ原産のキク科シオン属の宿根草です。宿根アスターの仲間で、園芸店やホームセンターなどでは一般に、草丈の低いものが売られています。属名については、シオン属ではなく シンフォトリチャムSymphyotrichum 属としている場合があります。

「友禅菊」という名前ですので日本原産のものが品種改良されたものと思いがちですが、そうではなく、北米原産のものが品種改良された品種群で、別名をニューヨークアスターあるいはミケルマスデージーとも呼ばれます。

ところで、このユウゼンギクとクジャクアスターは、非常によく似ていていますが、実際のところ、花だけ見ても違いは、よくわかりません。

クジャクアスターについては、その名を持つ固有種はなく、一般的に、宿根アスターの品種改良されたもののうち、草丈の高いものをクジャクアスターとしているようです。(孔雀というからには、そのイメージからして、草丈が高くなければ格好がつきませんので。)

それに対して、草丈の低いものをユウゼンギクとしていることが多いようです。いづれにせよ、紛らわしいので単に宿根アスターとしてまとめるべきかもしれません。

【栽培メモ】

ウドンコ病に気をつければ、つくりやすい宿根草ですが、植え替えなどをきちんと行わないとやや短命な宿根草という印象です。

【育て方は下へ ↓ 】

【ユウゼンギクの概要】

草丈

鉢花用のものとしては、草丈が20〜30pほどのものがよく売られています。中には50cmを超すものもユウゼンギクとして販売されています。

花径3〜4pほどで、花色は紫青、紫紅、紅、桃、白などです。出回っている品種は半八重の品種が多いようです。

ユウゼンギクの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性は強く、戸外で冬を越します。耐暑性も比較的強いと言えますが夏の高温と強光がやや苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Aster・・・・・・ラテン語の astrum(星)が語源です。

novi-belgii・・・・・「ニューヨークの」

【主な種類と品種】

色別に友禅菊あるいはミケルマスデージーとして園芸店やホームセンターなどで売られています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ ウドンコ病に弱いので注意します。

植え付け

秋か春、いずれでも植えつけできます。草丈がそれほど高くならないものが多く、これらは鉢植えにも適しています。

ユウゼンギクの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

日当たりのよい場所に植えつけます。鉢植えも、夏場以外は日当たりのよいところに置きます。

植え替え

生育が旺盛なので、庭植えの場合は3年ほどしたら株分けを兼ねて植え替えをします。鉢植えの場合は、できれば毎年植え替えるようにします。

日常の管理

草丈が高くなる品種は、6月頃に一度摘芯をすると、草丈を低く抑えることができますので、ぜひ行うようにしてください。なお、品種によっては、コンパクトで摘芯を必要としないものもあります。

秋に葉が枯れたら地際から刈り込みます。

ふやし方

株分けの他、挿し芽でも増やすことができます。

ユウゼンギクの花

肥料

多肥にすると、徒長して草姿が悪くなります。

庭植えの場合はほとんど肥料は必要ありません。鉢植えの場合は、生育期には2か月に1回程度の割合で緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

ウドンコ病に弱いので注意します。

ページのトップに戻ります。このページのトップへ
一覧へ戻ります。一覧に戻ります。