モラエア

モラエアの花
写真 モラエア・ポリスタキア
撮影時期 2023.12.27
栽培状況 鉢植え

科名

アヤメ科

属名

モラエア属

学名

Moraea spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

モレア

原産地

南アメリカ

主な用途

鉢植え、庭植え

花期

11〜4月

【モラエアについて】

モラエアは、南アフリカ原産のアヤメ科モラエア属の秋植え球根で、モレアと呼ばれることもあります。この属の中では、ピーコックモラエアと呼ばれるモラエア・ビロサやモラエア・ポリスタキアが比較的よく栽培されています。

ピーコックモラエアはその派手な色彩の花が魅力で、また、ポリスタキアは秋から冬にかけて、特に、花のない1月になっても咲き続ける貴重な球根と言えます。

なお、以前はホメリア属とされていて、今はモラエア属に変更されているエレガンスとブレイニアナは、ホメリアとして取り上げています。

【栽培メモ】

ポリスタキアを栽培したところ、耐寒性もあり、丈夫な植えっぱなしで育てることができました。なにより、真冬に花が咲くのが意外でした。

【育て方は下へ ↓ 】

【モラエアの概要】

草丈

50〜60p程度です。

(主な種類と品種を参照してください。)

モラエアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

ビロサは半耐寒性で、フリージア程度といわれています。ポリスタキアはビロサより耐寒性が強く、温暖地では露地植えができます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Moraea・・・・・イギリスの植物学者 Robert More への献名

villosa・・・・・「長い軟毛のある」、「軟毛のある」

polystachya・・・・・「多穂の」

【主な種類と品種】

ポリスタキア
M. polystachya

11月頃に咲き始め遅くまで咲きます。花径6pほどの藤紫の花が咲きます。中心に黄色の目があり、アヤメに似ています。

ビロサ
M. villosa

3〜4月に蛇の目模様のはいる3弁の丸い花が咲きます。6弁の花ですが、上部の花弁が目立たないので丈3弁の花のように見えます。ピーコックモラエアとも呼ばれます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

ここでは、ポリスタキアの栽培について記載しています。

栽培のポイント

※ 庭植えにしたときは毎年掘り上げる必要はありません。

※ 花付きが悪くなってきたら掘り上げて植え替えます。

植え付け

ポリスタキアは晩秋から初冬に秋に花が咲きますので9月下旬頃に植え付けます。

庭に植えるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植え付けます。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

庭植えで5cm、鉢植えで3cmほどにします。

株間

鉢植えの場合は7号鉢に5球、庭植えの場合は10〜15pとします。

モラエアの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

植え替え

庭植えにしたときは毎年掘り上げる必要はありません。花付きが悪くなってきたら掘り上げて植え替えます。

鉢やプランターに植えた場合は、毎年、若しくは2年に1回植え替えます。

日常の管理

植えつけ後は十分に水やりし、鉢植えは、芽が出てきたら日当たりと風通しのよいところに移します。

冬の管理

関東以西の温暖地では、ポリスタキアは霜除けなしで花が咲きます。ただし、それ以外の地域では霜除けをしたほうが安全です。

鉢やプランターは、霜の当たらない軒下などに置きます。

休眠期の管理

鉢植えの場合は、花が咲いて後、6月になって葉が黄くなったら水やりを止め、鉢に植えたまま秋まで置きます。

庭植えの場合で、植え替えを予定している場合は、掘り上げて、日陰で秋まで保管します。

ふやし方

分球して増やします。

肥料

庭に植える場合は、植えつけ時に緩効性の肥料を施します。鉢やプランターに植える場合は、冬場を除き3〜4月ごろまで液肥を月2回ほど与えるか、もしくは緩効性の固形肥料を秋と春先に置肥します。

病気・害虫

特にはありません。

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