ペンステモン・ディギタリス

‘ハスカーレッド’の花
写真 ‘ダークタワー’
撮影時期 2017.5.23
栽培状況 苗購入後、庭植え

科名

オオバコ科

属名

ツリガネヤナギ属

学名

Penstemon digitalis

園芸分類

宿根草

別名

銅葉ペンステモン

原産地

北アメリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ペンステモン・ディギタリスについて】

ペンステモンは、花が非常に美しい草花で、もともと宿根草です。ただし、よく栽培される ペンステモン・ハ−トウェギーP. hartwegii)などは、高温多湿に弱いため温暖地では夏越しがやや難しいといえます。その点、このペンステモン・ディギタリス (P. digitalis) は、比較的耐暑性があり、温暖地でも宿根しやすいと言えます。こうしたことから、園芸店やホームセンターなどでよく見かけるようになりました。

'ハスカーレッド'という品種がおなじみですが、姉妹品種の‘ダークタワー’もよく栽培されます。なお、ハスカーレッドの「レッド」は、花色ではなく濃い赤紫の葉色を指したものです。

【栽培メモ】

プランターに植え付けたところ容易に夏を越しましたが、庭植えの場合は、短命に終わりました。日当たりがよすぎたことなど植えた場所がよくなかったようです。

その後、午後、日陰になる庭に植えてみましたが、こちらの方は夏の暑さに耐えてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ペンステモン・ディギタリスの概要】

草丈

1mほどになります。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

ペンステモンの中では比較的耐暑性が強い種類です。耐寒性もあります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

‘ダークタワー’の花

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Penstemon・・・・・ギリシャ語の penta(5)+ stemon(雄しべ)が語源です。

digitalis・・・・・「指状の」、「指」の

【主な種類と品種】

‘ハスカーレッド’
P. digitalis ‘Husker red’

濃い赤紫色の葉に特徴があります。花は白に近い、ごく薄いピンクの花が咲きます。(写真:下)

‘ダークタワー’
P. digitalis ‘Dark towers’

‘ハスカーレッド’に似た花色の品種で、ピンクがやや強めの花が咲きます。(写真:上の2枚)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 関東以西の温暖地で庭植えで育てる場合、夏場は半日陰になるような場所があれば最適です。

植え付け

植えつけは、春又は秋に行います。庭植えでも、鉢やプランターでも育てるのにも向いています。

庭に植えるときは、幅と深さが30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどが一例です。

‘ハスカーレッド’の花

株間

庭に植える場合は、株間を30〜40pほどにして植え付けます。

標準のプランターなら2〜3株程度にします。

植え場所・置き場所

比較的耐暑性があるとはいえ、関東以西の温暖地で庭植えで育てる場合、夏場は半日陰になるような場所があれば最適です。すくなくとも、夏の西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢植えの場合は、夏場は風通しのよい半日陰に移します。

植え替え

鉢植えは毎年、プランターの場合は2年に1回の目安で植え替えます。

庭植えの場合は、3年ほど経ったら株分けを兼ねて植え替えをします。

日常の管理

花の終わった花茎は、早めに切り戻しをしておきます。

ふやし方

植え替えのときに株分けで増やすことができます。

肥料

庭に植える場合は、緩効性の化成肥料を庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。後は、春と秋に追肥をします。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、植えつけ後、1月ほどしたら夏場を除き、緩効性の固形肥料を1〜2ヶ月に1回程度、緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

病気は、特にないようです。

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