ヘスペランサ

ヘスペランサ・スタンフォルディアの花
写真 スタンフォルディア
撮影時期 2017.3.5
栽培状況 鉢植え

科名

アヤメ科

属名

ヘスペランサ属

学名

Hesperantha spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

1〜3月

【ヘスペランサについて】

ヘスペランサは、南アフリカ原産の秋植え球根で、イキシアスパラキシスの中間のような草姿をしています。半耐寒性ですので鉢植えになりますが、寒さにも比較的強く育てやすい球根です。

この属の中では、スタンフォルディアやククラータなどがよく栽培されますが、それ以外の種類も花が美しく、とても魅力があります。球根は、種苗会社のカタログにも出ていますので、入手は難しくありません。

属名は、「夜の花」という意味ですが、花は夜に咲くわけではありません。もっとも、開花は午後になりますので、そのことが属名に反映されているのかもしれません。

【栽培メモ】

鉢植えにして軒下に置いて育てていますが、開花時期は早く、ポーシフローラは1月に、ククラータも2月には咲き始めます。もっとも、これは香南市野市町での例です。

栽培自体は容易ですが、あまり分球しないのが、残念と言えば残念です。

【育て方は下へ ↓ 】

【ヘスペランサの概要】

草丈

草丈は20〜30pほどです。

(主な種類と品種を参照してください。)

ヘスペランサ・ククラータの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠します)

半耐寒性です。関東以西の温暖地では、霜に当てなければ軒下でも冬を越せます。

温暖地以外でも、鉢植えにして冬は室内に取り込めば問題ありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hesperantha・・・・・ギリシャ語の hesperos(夜)+ anthos(花)が語源です。

stanfordiae・・・・・イギリス生まれの植物コレクター Kate Canova Stanford への献名

pauciflora・・・・・「少数花の」

cucullata・・・・・「帽子型の」、「帽子状の」

【主な種類と品種】

スタンホルディア
H. stanfordiae

ヘスペランサの中ではもっともよく栽培されている種類で、黄色の美しい花が咲きます。昼頃に開花し、夕方閉じます。

ポーシフローラ
H. pauciflora

草丈は20cmほどで、花径3〜3.5cmほどの桜色の花が咲きます。1月に花が咲く早咲きです。(写真:上から2枚目)

フミリス
H. humilis

早咲きで2月にピンクの可愛らしい花が咲きます。(写真:最下段)

ククラータ
H. cucullata

草姿は、イキシアによく似ています。つぼみは淡ピンクで、開花すると白花になります。開花は2月下旬頃からです。(写真:下から2枚目)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 耐寒性がやや弱いので、鉢での栽培となります。

※ 過湿は避け、土の表面が乾いたら水やりします。

植え付け

耐寒性がやや弱いので、通常は鉢やプランターでの栽培になります。植えつけは、10月上旬〜中旬が適期です。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(川砂)を6:3:1程度に混ぜたものなどを使います。

ヘスペランサの花

植え付けの深さ

2〜3pほどの深さに植えつけます。

株間

2〜3cmほどにします。5〜6号鉢に5球程度が目安です。

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

毎年植え替えなくてもよく、2年に1回、植え替えをします。勿論、毎年植え替えても差し支えありません。

日常の管理

過湿は避け、土の表面が乾いたら水やりします。花後から水やりを控えめにします。

冬の管理

霜に当てると傷みますので、霜の当たらない軒下や玄関先などで育てます。

軒下や玄関先などで育てると、寒いうちから開花し始めますので、花が咲き始めたら、寒い日は室内に取り込みます。

水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

ヘスペランサの花

休眠期の管理

葉が枯れはじめたら、鉢に植えたままで雨の当たらないところに移します。水やりは一切せず、乾燥させて秋まで保管します。

植え替えないときは、10月中旬ごろから水やりを再開します。

ふやし方

あまり分球しませんので、タネを採って、秋にタネを播いて育てます。

肥料

植え付け時に元肥は特に必要ありません、芽が出てきてから緩効性の固形肥料を置肥します。後は、花後に緩効性の固形肥料を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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