ホメリア

ホメリア・エレガンスの花
写真 ホメリア・エレガンス
撮影時期 2007.3.10
栽培状況 鉢植え

科名・属名

アヤメ科
モラエア属

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

南アフリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【ホメリアについて】

ホメリアは、南アフリカ原産のアヤメ科モラエア属の秋植え球根です。あまり栽培されることがないですが、フリージアよりは耐寒性があります。

なお、現在は、ホメリア属からモラエア属(Moraea)に分類が変更されていますが、旧属名のホメリアの名前で流通しています。

主に栽培されているのは、西ケープ州原産のエレガンス(H. elegans)と南西ケープ州原産のブレイニアナ(H. collina= breyniana)です。エレガンスとブレイニアナを比較すると、花はエレガンスの方が多彩ですが、ブレイニアナはより丈夫で、よく増えます。

【栽培メモ】

いずれも育てやすいですが、耐寒性はブレイニアナがあるようです。庭に植えっぱなしにしていますが、寒さに傷むことなく毎年よく咲いてくれます。

【ホメリアの概要】

ホメリア・ブレイニアナの花
ブレイニアナ(撮影日 2014.4.17)

草丈

30〜60pほどです。

(主な種類と品種を参照してください。)

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い〜比較的強い
耐暑性 (夏は休眠)

半耐寒性とされていますが、比較的耐寒性があります。

ただし、温暖地以外は、冬は霜の当たらないところで育てた方が安全です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Moraea spp.

学名の説明

Moraea・・・・・イギリスの植物学者 Robert More への献名

Homeria・・・・・ギリシャの詩人ホメロスに由来します。

elegans・・・・・「優美な」、「風雅な」

breyniana・・・・・17世紀のドイツの植物学者 Johann Philip Breyn への献名

collina・・・・・「丘の」、「丘地生の」

【主な種類と品種】

ブレイニアナ
M. collina(= H. breyniana)

鮭桃色の花です。植えっぱなしにしていますが大変丈夫で、毎年よく咲いてくれます。(写真中)

エレガンス
M. elegans

花径5pほどの黄色の花で、花色に変異があります。こちらも丈夫です。ブレイニアナよりは耐寒性が弱そうなので庭植えにしたことはありません。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 生育期間中は、過湿にならないように育てます。

植え付け

10月中旬〜11月上旬ごろに植え付けます。半耐寒性ですので通常は鉢植えで育てますが、関東以西の温暖地であれば、ブレイニアナは、庭植えができます。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

花壇に植える場合は5〜6p、鉢やプランターの場合は3pほど土が被るように植え付けます。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

ホメリア・エレガンスの花
エレガンス(撮影日 2015.3.22)

株間

花壇に植えるときは7〜10p程度の間隔にします。鉢植えの場合は6号鉢に5球を目安とします。

植え替え

温暖地であればブレイニアナは、庭植えできますので3〜4年は植えっぱなしでかまいません。毎年掘り上げるより、植えっぱなしの方が花がたくさん咲いてくれます。中の写真は、植えてから4年は経っています。

鉢植えは、毎年、少なくても2年に1回は植え替えます。

日常の管理

生育期間中は、過湿にならないように育てます。鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてから行います。

冬の管理

ブレイニアナは、戸外で植えっぱなしにできます。ただし温暖地の場合です。

エレガンスなどを鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下に置きます。温暖地でも、軒下に置いた方が安全です。水やりは少な目にします。

休眠期の管理

庭植えの球根を植え替えをするときや鉢植えは、葉が黄色くなったら掘り上げます。日陰で乾燥させてから、涼しいところで秋まで保存します。

ふやし方

植え替えの時に分球して増やします。

肥料

鉢やプランターに植える場合は、植える際には肥料は与えず、葉が伸びてきた頃に緩効性の化成肥料を与えます。後は、追肥として3〜4月に2週間に1回程度液肥を与えます。

花壇に植える場合は、葉が伸びてきた頃と3月に化成肥料を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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