プチロータス

プチロータスの花
写真 ‘ジョーイ’
撮影時期 2017.4.3
栽培状況 春まき後、プランターで栽培
(2年目の株です。)

科名

ヒユ科

属名

プティロツス属

学名

Ptilotus exaltatus

園芸分類

多年草(春播き一年草)

別名

プティロツス

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

夏〜冬

【プチロータスについて】

プチロータスは、2008年頃になって広く出回るようになったオーストラリア原産のヒユ科プティロツス属の多年草です。耐寒性が弱いことから鉢での栽培になりますが、寒くなってきたら室内に取り込むと冬を越して咲き続けます。なお、耐寒性が弱いので春まき一年草として扱われることもあります。

ピンクのボトルブラシのような花形もおもしろいですが、花期が大変に長いので長く楽しめる点も特徴のひとつです。寒くなる頃まで咲いていますが、冬を越すと春からまた咲いてくれます。

【栽培メモ】

タネから育てましたが、育苗は比較的簡単で特に難しいところはありませんでした。その後、プランターに植えた後、雨が続いて過湿になったため、生育が今一つでした。

次の年は、タネまき後、水はけのよい用土に植えて、長雨を避けやや乾燥気味に育てたところ成育は良好で、年を越えて長い間咲いていました。

【育て方は下へ ↓ 】

【プチロータスの概要】

草丈

現地では1メートルほどになるようですが、‘ジョーイ’という品種をタネから育てた場合、30〜40pほどになります。

7〜10センチほどのピンクの花穂が特徴です。

花期が大変長く、年を越してもよく咲いていました。

プチロータスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐寒性は弱いですが、室内に取り込めば冬越しができます。耐暑性はあります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Ptilotus・・・・・ギリシャ語の ptilon (羽)が語源です。
※ 花の形に由来します。

exaltatus・・・・・「非常に高い」

【主な種類と品種】

プチロータス‘ジョーイ’('Joey')という名前で売られています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿を嫌いますので、やや乾燥気味に育てます。

タネまき

プチロータスは、苗を購入して育てることが多いかもしれませんが、種苗会社のカタログなどでタネが販売されていましたので、春にタネを播いて育てることもできます。

発芽適温が25度と高いので、十分に暖かくなった4月下旬〜5月が適期です。箱まきにして、タネが隠れる程度に覆土します。

発芽後、本葉が3〜4枚になったら3号のポットに植え替え、薄めの液肥を与えながら苗を育てます。

植え付け

プチロータスは耐寒性が弱く、また、多湿を嫌いますので庭植えには適していません。鉢やプランターで育てることをお勧めします。

タネから育てた場合は、ポットの底に根が回ったら鉢やプランターに定植します。

園芸店やホームセンターなどで苗が売られていますが、ポット苗の場合が多いですので、その場合は、できるだけ早く5号鉢、あるいはプランターなどに植えつけます。

プチロータスの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土が適しています。市販の草花培養土にパーライトもしくは軽石を2割ほど加えた用土などを使います。

私は、赤玉土、鹿沼土、軽石砂、バーク堆肥を3:2:2:3程度に混ぜた用土を使っていましたが、特に問題なく育ちました。

株間

あまり大きくなりませんので、20pほどでかまいません。60cmの標準のプランターの場合は、3〜4株が目安です。

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。

長雨が続きそうなときは、雨の当たらないところに移します。

日常の管理

過湿を嫌いますので、やや乾燥気味に育てます。鉢土の表面が乾いてから水やりをします。

次々と花が咲くので、花が終わったら、早めに摘み取って株の負担を減らすようにします。

冬の管理

プチロータスは遅くまで花をつけていますので、寒くなってきたら暖かいところに置き、水やりは少な目にします。

肥料

植えつけ時に緩効性の化成肥料を与えます。後は、生育期間中、1ヶ月に1回程度、緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは月に2回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようです。

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