プレクトランサス

プレクトランサスの花
写真 プレクトランサス
撮影時期 2021.9.26
栽培状況 開花株購入

科名

シソ科

属名

ヤマハッカ属

学名

Isodon hybrida
(= Plectranthus hybrida)

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

南アフリカなど

主な用途

鉢植え

花期

10〜11月

【プレクトランサスについて】

プレクトランサスは、南アフリカ原産のシソ科ヤマハッカ属の多年草で、鉢花として流通しているのは、種間交雑種です。観葉植物としても栽培されますが、鉢花としても園芸店などでよく見かけるようになりました。

園芸店やホームセンターなどでは早くから販売されていますが、短日植物で、日が短くならないと花芽が付きませんので、通常の栽培では開花はずっと遅くなります。

なお、プレクトランサスという名前は、以前の属名からですが、今は、ヤマハッカ属(Isodon)に変更になっています。この属には、ヤマハッカ(I. inflexus)やアキチョウジ(I. longitubus)などが日本に自生しています。

【栽培メモ】

寒さにさえ気をつければ育てやすい多年草と言えます。寒さに弱いとはいえ、室内に置いてあったところ葉を落とさずに冬を越しました。

【育て方は下へ ↓ 】

【プレクトランサスの概要】

草丈

ほふく性の種類と立ち性の種類がありますが、園芸店では30〜40pほどの立ち性の品種がよく出ています。

長さ10〜12pほどの花径が伸びて、写真のように少し変わった形の花が咲きます。

プレクトランサスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

耐寒性はありませんが、冬は室内で管理すれば大丈夫です。

葉を落とさずに管理するには10度以上が必要とされていますが、5〜6度でも大丈夫でした。品種によるのかもしれません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Plectranthus・・・・・ギリシャ語の plectron(距)+ anthos(花)が語源です。

Isodon・・・・・ギリシャ語の iso(同じ)+ dons(歯)が語源です。

hybrida・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

‘ケープエンジェル’

南アフリカでヤマハッカ属の数種を交配して育成された種間交配種です。立性で、白、ピンク、パープル、ダークピンクの花色があります。(写真:上の2枚)

‘モナラベンダー’

こちらもヤマハッカ属の種間交配種です。立性で、ラベンダー色の花が咲きます。(写真:下から2枚目)

‘ピンククリッカー’

上の2種とは変わった花形をしていて、ピンクの小さな花が咲きます。(写真:最下段)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

ここでは、立ち性の品種について記載します。

栽培のポイント

※ 耐寒性が弱いので、鉢植えにします。

※ 6月中旬頃から夏の間は直射日光を避けて明るい日陰に置きます。

プレクトランサスの花

植え付け

園芸店やホームセンターなどで開花株が売られていますので、これを買って育てることになります。耐寒性が弱いので、通常は鉢での栽培になります。

開花株は、そのまま育てて、春になってから植え替えます。鉢が小さいときは、根鉢を崩さないようにして大き目の鉢に植え替えます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものにパーライト(又は軽石砂)を1〜2割加えた用土などが一例です。

植え替え

通常の植え替えは、5月頃に根鉢を少し崩して、一回り大きい鉢に植え替えます。

園芸店やホームセンターなどで買った株は、ひとつの鉢に3株ほど植えられているものがありますので、株分けをして植え替えます。

置き場所

春先から6月上旬までの間と日射しが弱まる秋は、半日陰に置きます。6月中旬頃から夏の間は直射日光を避けて明るい日陰に置きます。

室内の場合はレースのカーテン越しに日が当たる所に置きます。

日常の管理

比較的乾燥に強いので、過湿を避けやや乾燥気味に管理します。

プレクトランサスの花

冬の管理

耐寒性がないので、冬は室内の日当たりのよいところで管理します。水やりは控えめにします。

肥料

植えつけ時に緩効性肥料を与え、後は、生育期間中に月に2回程度液肥を与えるか、緩効性の固形肥料を1ヶ月に1回程度置肥します。

病気・害虫

カイガラムシやハダニなどが付くことがあります。

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