ヒメノカリス |
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【ヒメノカリスについて】 |
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ヒメノカリスは、中南米の熱帯地方が原産のヒガンバナ科ヒメノカリス属の春植え球根です。大型の部類に入る球根で、高温を好みます。花の形がユニークな種類もあり、初夏に少し変わった花を楽しむことができます。 この属の中でよく栽培されるのが種間交配種の‘サルファークイーン’やフェスタリスで、種苗会社のカタログにはよく載っています。なお、イスメネと呼ばれることがありますが、これは、この属の旧名からきています。 耐寒性がそれほど強くないこともあり、栽培される機会はあまり多くありませんが、個性的な花はなかなか魅力があります。 【栽培メモ】 種苗会社などから球根を入手したときは、球根も大きいので花を咲かせるのは、それほど難しくありません。しかし、鉢やプランターで育てる場合、肥培管理に努めないと翌年は花が咲きにくいと言えます。 庭植えにした場合、フェスタリスやスペキオサ株が年々大きくなってきて、かなりのスペースが必要になりました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ヒメノカリスの概要】 |
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草丈 草丈は50〜60pほどです。 花 (主な種類と品種を参照してください。) 耐寒性・耐暑性
耐寒性はそれほど強くなく冬には地上部が枯れ込みますが、翌年には芽が出てきます。 ただし、昨年春に庭に植えておきましたが、今年も問題なく育っていますので、温暖地では庭植えができます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい ※ 翌年も花を咲かせるのは:やや難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Hymenocallis・・・・・ギリシャ語の hymen(膜)+ calos(美しい)が語源です。 speciosa・・・・・「美しい」、「きれいな」 festalis・・・・・「楽しい」、「愉快な」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 球根の肥大を図らないと、翌年以降、花が咲きにくくなります。 植え付け 植えつけの適期は4月で、寒冷地の場合は5月になります。暖地では霜除けをすれば庭植えも可能です。 庭に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 鉢植えの用土 市販の園芸用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え付けの深さ 鉢やプランターの場合は、球根の頂部が少し見えるほどの深さにします。庭に植える場合は、球根の上に5cmほど土が被る程度にします。 株間 鉢植えの場合は、7号鉢に1球又は少し詰めて植える場合は8〜10号鉢に3球を目安にします。庭に植える場合は、年々株が大きくなりますので30pほどにします。 植え替え 庭に植えた場合は3年に1回、鉢やプランターは毎年植え替えますが、大きめのプランターでは2年に1回でも差し支えありません。 できれば、早めに植え替えをして、春先はフレームやビニール温室などに入れて育てると、花が咲きやすくなります。 植え場所・置き場所 庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。 ヒメノカリスは、充実した大きな球根でないと花が咲かないことが多くなります。鉢やプランターに植えている場合は、できれば、冬が近づいてきたらフレームやビニールハウスに入れて育てます。 日常の管理 鉢やプランターで育てる場合は、過湿にならないように鉢土の表面がよく乾いてから水やりをします。 花が咲き終わったら、早めに花茎を切り取ります。 休眠期の管理 葉が枯れてきたら休眠期に入ります。球根を掘り上げた場合は、段ボールの箱の中にバーミキュライトを入れその中に球根を入れて、春の植え付け時まで暖かいところで保管しておきます。 鉢植えの場合は、植えっぱなしにしてもかまいません。水やりを止め、春まで霜の当たらない暖かいところに置くようにします。 関東以西の暖地で庭に植えた場合、球根を掘り上げないときは無霜地域以外はマルチをするなどして霜除けをしておきます。 ふやし方 分球して増やすことができますが、開花するまでには時間がかかります。 肥料 庭に植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、芽が出てきたら1月〜2か月に1回、緩効性の固形肥料を株元に施します。 鉢やプランターで育てる場合は、植え付け後から1〜2か月に1回程度、緩効性の固形肥料を置肥します。併せて、月に1〜2回程度液肥を与えます。 病気・害虫 ハマオモトヨトウの食害に注意します。放っておくと被害が大きくなりますので、見つけ次第、オルトランなどで早めに駆除します。 |
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