ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン‘チャリティ’の花
写真 'チャリティ'
撮影時期 2010.12.19
栽培状況 庭植え

科名

メギ科

属名

メギ属

学名

Mahonia japonica

園芸分類

常緑小低木

別名

マホニア、トウナンテン

原産地

中国南部、台湾、ヒマラヤ

主な用途

庭植え

花期

12〜3月

【ヒイラギナンテンについて】

ヒイラギナンテンは、台湾原産のメギ科メギ属の常緑低木で、ナンテンのような枝ぶりと、ヒイラギのようなトゲのある葉から、この名前が付いたと言われています。

南天の「難を転じる」と、ヒイラギのトゲが厄難を避けるということで、迷信といえばそれまでですが、庭木としてよく植えられています。なお、種小名は日本産となっていますが、もともとは日本には自生していません。

ヒイラギナンテンの一般種は春に開花しますが、園芸品種の‘チャリティ’は、花期が長く、ほとんどの花が終わった12月に咲き始め、お正月も咲いていることから非常に利用価値のある花木です。

近縁種のホソバヒイラギナンテンM. fortunei)やナリヒラヒイラギナンテン(M. confusa)もよく栽培されています。

【栽培メモ】

‘チャリティ’を庭に植えていますが、病害虫もなく、冬にとても美しく咲いてくれます。枝が上へ上へと伸びて樹形が悪くなりましたので、花が終わってから長い枝の途中で切り戻しましたが、萌芽力があり、そこから新しい枝が複数出てきました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ヒイラギナンテンの概要】

樹高

株立ちで、在来種は1.5mほどです。‘チャリティ’は、そのままにしておくと2mを超えますが、剪定をすることによって樹高を抑えることができます。

香りのよい小さな黄色い花がたくさん咲きます。花後には実が付きますが、そのままにしておくと株の負担になりますので、早めに切り取ります。

ヒイラギナンテンの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があり庭植えができます。寒冷地は難しいようです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Mahonia・・・・・19世紀のアメリカの園芸家 Bernard MacMahon への献名

japonica・・・・・「日本の」

fortunei・・・・・19世紀のスコットランドの植物学者 Robert Fortune への献名

confusa・・・・・「間違えた」、「不確かな」

【主な種類と品種】

'チャリティ'

ヒイラギナンテンの園芸品種で、台湾産のマホニア・ロマリーフォリア(M. lomariifolia)とヒイラギナンテンの交配種です。12月〜1月に黄色の小さな花をつけた穂を数本立ち上げて咲きます。木が大きくなってくると、写真のようにとても美しく咲きます。同じ系統に‘ウインターサン'があります。

ホソバヒイラギナンテン

ヤナギバヒイラギナンテンともよばれます。ヒイラギナンテンよりも葉が細く、秋に開花します。

ナリヒラヒイラギナンテン

葉がとても細長い種類です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 木が小さいときから摘芯しながら育てると樹形が整います。

植え付け

植え付けの適期は3〜4月です。10〜11月にも植え付けできます。

苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、腐葉土やバーク堆肥を入れ庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植えた後は、タップリと水やりをし、支柱をしておくと安心です。

木が大きくなっていきますので、鉢植えには向いていません。

ヒイラギナンテンの花

植え場所

日当たりのよいやや湿った場所を好みます。ただし、半日陰地でも栽培できます。

耐寒性は強いですが‘チャリティ’は開花が冬になりますので、冬の寒い風が当たらない家の南側が最適です。

剪定

‘チャリティ’などヒイラギナンテンは、ほとんど分枝せずに枝が上に伸びていく性質を持っていますので、木が小さいときから摘芯しい育てると樹形が整います。剪定をしないでそのまま育てると、木の下のほうが透けて、見栄えが悪くなります。

また、古くなった枝は地際から切り取って、新しい枝に更新していきます。

剪定は、花後すぐに行います。なお、ヒイラギナンテンの葉は堅いので、剪定のときには注意します。

肥料

1〜2月に寒肥として有機質肥料を与えます。私は、植えつけ後、木がそこそこ大きくなってからはあまり肥料を与えていませんが、毎年よく咲いてくれます。

病気・害虫

特にはありません。

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