ビバーナム

ビバーナムの花
写真 'エスキモー'
撮影時期 2013.4.9
栽培状況 庭植え

科名

レンプクソウ科

属名

ガマズミ属

学名

Viburnum

園芸分類

常緑(落葉)低木

別名

セイヨウガマズミ、西洋テマリカンボク

原産地

ヨーロッパ、北アフリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【ビバーナムについて】

ビバーナムはビブラナムともいい、ガマズミ属のことを指します。この属にはたくさんの種類がありますが、そのほとんどは落葉性です。ガマズミオオチョウジガマズミ、それに、オオデマリもこの仲間です。種苗会社のカタログや園芸店、ホームセンターでビバーナムとして扱われているのは、それら以外の種類を指す場合が一般的です。

いろいろな種類、品種がありますが、コンパクトな樹形で花が美しい品種や、秋には実も楽しめるものもあります。病害虫の発生もほとんどなく、剪定以外にはさほど手間がかかりません。

【栽培メモ】

ティナスやエスキモーを庭に植えていますが、あまり場所を取らずに育っています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ビバーナムの概要】

樹高

高さは約1〜2m程度になります。

白や淡いピンク色の小さな花が集まって咲きます。

ビバーナムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く育てやすい花木です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Viburnum・・・・・この属の植物の古ラテン名を属名にしたものです。

davidii・・・・・フランス人宣教師ペール・アルマン・ダヴィド(P.A.David)への献名です。

tinus・・・・・本種の古ラテン名から

【主な種類と品種】

ダビディー

常緑樹で、小形の低木で横に広がり、高さは1m程度になります。5月頃、白い小さな花が咲き、秋に珍しいブルーの実を付けます。

ボドナンテンセ ‘ドーン' 

ピンクの花が咲きます。香りも良い品種です。

エスキモー

半常緑の矮性で大輪の白花です。矮性で株がまとまりやすいので狭い庭にも適しています。オオチョウジガマズミの園芸品種とされている場合もあります。

ティヌス

常緑樹で、桃色の蕾から、白の小さな花を咲かせ、秋に卵形のブルーの実をつけます。(写真:中と下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

※ 剪定は、花後に行います。

植え付け

春に花の咲いた木を購入して育てるか、秋に苗木を購入して植えつけます。庭植えはもちろん、矮性の品種は鉢植えで楽しめます。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢で育てる場合は、購入した鉢が小さいときは二回りほど大きい鉢に植えつけます。

ビバーナムの花

鉢植えの用土

用土は赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、適当な日当たりと、水はけのよいところに植えつけます。

鉢植えも日当たりのよいところに置いて育てます。

剪定

自然に樹形をつくりますので、通常、あまり剪定は必要ではありませんが、大きくなりすぎたり、枝が伸びすぎて樹形が悪くなったときは剪定を行います。

花芽が夏ごろにはでき始めますので、通常の剪定は花後に行います。冬の剪定は、伸びすぎた枝や混みあった枝などを軽く剪定しておきます。この時期に強剪定をすると翌春の花は期待できません。

肥料

花壇に植えた場合は、1月ごろに有機質肥料を寒肥として与えます。

鉢植えの場合は、春先と花後、そして秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にはありません。

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