ハマボウ

ハマボウの花
写真 ハマボウ
撮影時期 2006.7.11
撮影場所 高知市にて

科名

アオイ科

属名

フヨウ属

学名

Hibiscus hamabo

園芸分類

落葉中木

別名

キイロムクゲ

原産地

関東以西

主な用途

庭植え

花期

7〜8月

【ハマボウについて】

ハマボウ(浜朴)は、西日本から韓国済州島、奄美大島に分布しているアオイ科フヨウ属の落葉中木です。夏になって、花が少なくなる時期に鮮やかな黄色の花が咲きます。塩分に強い塩生植物ですが、塩分のないところでもよく生育します。

写真の木は、高知市内の川沿いに植わっていたもので、たくさん花を付けていました。高知県東部の海岸近くでも、しばしば見かけます。ただし、自生のものは少なくなっていて、高知県でも絶滅危惧T類に指定されています。

ところで、ハマボウの語源は、「浜辺に生えるホウノキ」と言われていますが、「ホウ」をフヨウの転訛ではないかとする説もあります。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハマボウの概要】

樹高

2〜3mになります。葉には厚みがあり、裏側は灰白色の毛に覆われています。

花径5〜6pの黄色の花で、一日花です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

比較的耐寒性があり、関東以西の太平洋岸などでは庭植えが可能です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hibiscus・・・・・マロウ(アオイ)に似た植物のギリシャ語(ラテン語)の名前に因みます。

hamabo・・・・・和名のハマボウに由来します。

【主な種類と品種】

オオハマボウ(H. tiliaceus)は、アオイ科の常緑高木です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 伸びすぎた枝などは、1〜2月ごろに切り詰めます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどで見かけることはほとんどありませんので、ネットの通販などで購入して植え付けることになります。木が比較的大きくなりますので、通常は庭植えにします。ただし、盆栽で育てる場合は別です。

庭に植える場合は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植えつけ後は、十分に水やりをし、根付くまではあまり乾燥させないようにします。

ハマボウの花

植え場所

日当たりのよいところへ植え付けます。

日常の管理

もともと河口の湿地などに自生する木ですが、通常は水やりの必要はほとんどありません。ただし、夏場などに晴天が続いて、地面が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。

剪定

自然に樹形をつくるので剪定はあまり必要がありませんが、伸びすぎた枝などは、1〜2月ごろに切り詰めます。

肥料

幼木のときは、2月ごろに、油カスと化成肥料を等量に混ぜたものを株元に50g(二握り)程度与えます。

木がある程度大きくなれば、後は、特に肥料を与えなくても差し支えありません。

病気・害虫

ハマキムシに注意します。

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