バーバスカム |
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【バーバスカムについて】 |
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バーバスカムは、トルコから西アジア原産のゴマノハグサ科モウズイカ属の宿根草です。この仲間では、大きなシルバーリーフが美しく、黄色の花を咲かせるビロードモーズイカ (V. thapsus)をよく見かけます。ただし、このビロードモーズイカは、野草化していますので園芸としてはほとんど利用されていません。 園芸として栽培されているバーバスカムの中では、上の写真のバーバスカム・フォエニセウム(V. phoeniceum )が、花が美しいのでイングリッシュガーデンではよく利用されています。そのほかには、シェクシー(V. chaixii)もよく栽培されています。また、‘サザンチャーム’ や' バナナカスタード' などの種間交配種があります。 なお、バーバスカムは、本来は宿根草ですが総じて夏の暑さが苦手で、温暖地で栽培すると宿根できないものがあり、また、宿根できたとしても短命です。温暖地よりも寒地に向いた草花と言えます。 バーバスカムは、苗から育てるのが一般的かもしれませんが、種苗会社のカタログを見るとタネも販売されていますので、タネから育てることができます。 【栽培メモ】 フォエニセウムは、耐暑性が弱いため、春まきではよい結果が得られませんでした。そこで、秋播きにして、春先までに充実した株にしようと考え、冬は農ポリでトンネルをして育てたところ、思いのほかよく咲いてくれました。ただし、花後には枯れてしまいました。 また、‘サザンチャーム’も秋播きにして同様に育てたところ、こちらもよく咲いてくれました。なお、‘サザンチャーム’は、午後、日陰になるところに植えていましたので、大半の株が夏を越して宿根草になりました。一方、'バナナカスタード' は、花後に枯れてしまいました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【バーバスカムの概要】 |
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草丈 花茎が伸びてくるまではロゼット状ですが、花茎の先までは60〜90p程度になります。 花 長い花茎を伸ばして、花をたくさん付けるので見映えがします。 花径は3p程度で、花色は白、ピンク、紫などがあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性はありますが、耐暑性はあまり強くありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 タネから育てる場合:やや難しい 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Verbascum・・・・・barbascum(ひげのある)が語源です。 phoeniceum・・・・・「緋紅色の」 chaixii・・・・・18世紀の植物学者 Dominique Chaix の名前に因みます。 thapsus・・・・・チェニジアの都市の名前です。 |
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【主な種類と品種】 |
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バーバスカムの仲間です。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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ここでは、バーバスカム・フォエニセウムや‘サザンチャーム’などについて記載しています。 栽培のポイント ※ タネを播いて秋に花壇に定植したときは、冬は不織布でトンネルをして育てると苗がよく育ちます。 タネまき 春に園芸店やホームセンターなどで苗が売られていることがありますが、タネからも育てることができます。タネから育てる場合は、9月中旬〜10月上旬に播きます。寒地では春まきになります。 タネが細かいのでピートバンなどに播きます。覆土はせず、底面から吸水させます。 発芽まで2〜4週間かかりますが、発芽は比較的良好です。発芽後、3〜4枚のころ2.5号程度のポリポットに植え替えます。 ポットに植え替えた後は、薄い液肥を与えながら育苗します。最初は、成育がゆっくりですが、次第に大きくなってきます。 植え付け タネから育てた苗は、ポットに根が回ってきたら花壇やプランターに定植します。 なお、花壇に植える予定をしていて、秋に定植できるまでに育たなかったときは、フレームなどに入れて苗を育てます。その間にポットの底に根が回ったら、途中で4号ポットに植え替えて苗を育て、春になって暖かくなったら花壇に定植します。 花壇に植える場合は、弱アルカリを好むので、植え付け前に苦土石灰を1u当たり100gほど播いて耕しておきます。植えつける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。 鉢やプランターで育てる場合は、秋に苗を購入して植え付けると簡単です。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 30pほどにします。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。ただし、‘サザンチャーム’は、午後、日陰になるようなところに植え付ければ、関東以西の温暖地でも夏越しが容易になります。 鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てますが、夏は半日陰に移します。 日常の管理 プランターで育てる場合は、やや乾燥気味に管理します。 花茎が伸びてくると、倒れそうになることがありますので、その場合には支柱をします。 冬の管理 秋播きしたときは、春までに充実した株にしないと、よい花は期待できません。 そこで、本来、バーバスカムは比較的耐寒性がありますが、タネを播いて秋に花壇に定植したときは、冬は不織布でトンネルをして育てると苗がよく育ち、4月には花を楽しむことができます。 プランターなどに植えた場合は、冬は軒下に置きます。 水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。 肥料 花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり50gほど入れ、後は株の状態を見て、必要なら追肥として3月に化成肥料を株元に施します。 鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら10日に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。 病気・害虫 ハダニが発生することがあります。 |
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