ハナアオイ

ハナアオイの花
写真 ハナアオイ
撮影時期 2004.5.15
栽培状況 秋播き後、庭植え(冬はポリシートで霜除け)

科名

アオイ科

属名

ハナアオイ属

学名

Lavatera trimestris

園芸分類

春(秋)播き一年草

別名

ラバテラ・トリメストリス

原産地

南ヨーロッパ、地中海沿岸地方など

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ハナアオイについて】

ハナアオイは、南ヨーロッパ、地中海沿岸地方原産のハナアオイ属の秋(春)播き一年草です。アオイ科特有のフヨウムクゲに似た花が一面に咲きますので、なかなか魅力のある草花です。タチアオイと混同されることがありますが、タチアオイとは別属になります。

寒地では春播き、温暖地では春播き、秋播きのいずれでも栽培できます。もっとも、秋播きの方が株が大きくなり花が一斉に咲くと見事です。ただし、秋まきにして年内に花壇に植える場合は霜除けが必要になります。

【栽培メモ】

秋にポットに直接タネを播いて苗を育て、花壇に定植しました。冬場は農ポリでトンネルをして育てたところ、春になると充実した株になり、とてもよく咲いてくれました。残念ながら耐暑性は弱く、花の咲いた株は宿根することができませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハナアオイの概要】

草丈

80cm〜1mほどで、タチアオイよりはずっと低くなります。

花径は10pほどで、アオイ科特有の花が咲きます。

花色は、ピンクや白などがあります。

ハナアオイの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

半耐寒性で、霜に当たると枯れることがあります。

耐暑性は弱く、温暖地では夏には枯れてしまいます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Lavatera・・・・・スイス人の J.K.Ravater への献名

trimestris・・・・・「3か月間の」

【主な種類と品種】

以前に、「サカタのタネ」から花色の混合が売られていました。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 霜に当たると傷みますので、冬が来る前に花壇に定植した場合は霜除けをします。

タネまき

発芽適温は20度前後ですので、春播きの場合は4月中に、秋播きの場合は9月中旬〜10月上旬に播きます。育苗箱に播きますが、ポットに直接播いてもかまいません。寒冷地の場合は春まきします。覆土は5mm程度にします。

育苗箱に播いた場合は、発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて育苗します。

寒くなる前にできるだけ充実した株にする必要がありますので、秋播きの場合は、タネを播く時期が遅くならないようにします。育苗中は、薄めの液肥を週1回程度与えます。

ハナアオイの花

植え付け

株が大きくなりますので、花壇に植えるのが一般的ですが、大型のプランターでも栽培できます。花壇に植え付けるときは、定植する前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに定植しますが、花壇に植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

花壇に植える場合でも、タネを撒く時期が遅くなってりして苗の生育が遅れた場合は、定植後に霜除けをするか、あるいは、3号から4号のポットに植え替えて春までフレームなどで育て、暖かくなってから定植するようにします。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

株が大きくなりますので、40pほどにします。春まきの場合は30pほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

プランターなどに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

花が次々と咲いてきますので、終わった花をこまめに取り除いてやると見た目がきれいですし、長く楽しめます。

ハナアオイの花

冬の管理

霜に当たると傷みますので、秋に定植した場合は霜除けをします。写真の株は、農ポリでトンネルをしましたが、今は不織布がありますので、これでトンネルをするとよいと思われます。

鉢やプランターに植え付けた場合は、霜の当たらないところに置いて育てます。

肥料

花壇に植え付けるときは、化成肥料を1u当たり50gほど施します。年内に定植したときは、暖かくなったら株の周りに化成肥料を撒いて追肥をします。

鉢やプランターに植える場合も、元肥のほかに暖かくなってきたら追肥として1ヶ月に2〜3回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

発芽後の苗がアオムシなどに食べられると、生育が大幅に遅れますので注意します。

ハマキムシを見つけたら、被害が大きくならないうちに駆除します。

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