ノトスコルダム

ノトスコルダム・モンテビデンセの花
写真 ノトスコルダム・モンテビデンセ
撮影時期 2015.4.11
栽培状況 鉢植え

科名

ヒガンバナ科

属名

ハタケニラ属

学名

Nothoscordum montevidense

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

ウルグアイ

主な用途

鉢植え、庭植え

花期

10〜11月、4〜5月

【ノトスコルダムについて】

ノトスコルダムというのは、ウルグアイ原産のヒガンバナ科ハタケニラ属のことです。この属には何種類かあるようですが、園芸上、単にノトスコルダムと言えば、通常は、ここで取り上げているモンテビデンセを指します。ほかには、イフェイオン・セロフィアナムがこの属に含められています。

モンテビデンセの開花は早く10月には黄色の小さな花が咲きます。また、珍しいことに春にも花が咲きます。下の写真は秋に咲いたものです。なお、ノトスコルダムというのは、「偽のニンニク」という意味ですが、モンテビデンセにはニンニクのような風味や臭いはありません。

ところで、同属のステゴビル(Nothoscordum inutile)というのは、和名のようには思えませんが、捨子蒜と書き、食用にならないから捨てる小さな蒜(ニンニク)という意味です。また、属名になっているハタケニラ(N. gracile)もネギ属のニラと異なり食用にはなりませんが、こちらは、あまりの繁殖力の強さから極めて要注意の雑草になっています。

【栽培メモ】

モンテビデンセを鉢植えにしていますが、とても育てやすく秋と春に咲いてくれるのも魅力です。

【育て方は下へ ↓ 】

【ノトスコルダムの概要】

草丈

モンテビデンセの草丈は10〜15センチほどです。

春と秋に黄色の小さな花が咲きます。

ノトスコルダム・モンテビデンセの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐寒性が強く、温暖地では庭植えできます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Nothoscordum・・・・・ギリシャ語の nothos(偽の)+ skordum(ニンニク)が語源です。

montevidense・・・・・ウルグアイの首都の「モンテビデオの」

【主な種類と品種】

イフェイオン・セロフィアナムがこの属に含まれています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

ここでは、モンテビデンセについて記載しています。

栽培のポイント

※ 9月には成育を始めますので、植え付け、植え替えの時期が遅れないようにします。

植え付け

庭植えもできますが、小型の球根ですので他の草花に負けてしまうことになりかねません。そうしたことからも、鉢植えで楽しみたい球根と言えます。

植え付けは、8月下旬から9月中旬ごろが適期です。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

球根の上に、庭植えの場合は3〜5cm、鉢植えの場合は2〜3cmほど土が被る程度にします。

株間

庭植えの場合は3cm程度にします。鉢植えの場合は、5号鉢に5〜7球程度を目安にします。

ノトスコルダム・モンテビデンセの花

植え替え

庭植えの場合、植え替えないほうがよく育つので、数年植えたままがよいようです。もっとも、株も花も小さいので他の植物に負けてしまわないよう注意が必要です。

鉢植えの場合は、2年に1回を目安に植え替えます。植え替えの時期は、植え付けの時期と同じですが、ノトスコルダムは9月には成育を始めますので、植え替えの時期が遅れないようにします。

植え場所・置き場所

日当たりと風通しのよいところを好みます。

日常の管理

鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら水やりします。

休眠期の管理

7月に入ると休眠期に入りますが、鉢に植えたまま水やりを控え、雨の当たらないところで植え替え時まで休眠させます。掘り上げて、保管してもかまいません。

冬の管理

鉢植えの場合は、霜の当たらない軒下などで育てます。水やりはやや少なめにしますが、乾燥させすぎないように注意します。

肥料

植え付け時に緩効性肥料を与え、後は、3月と10月に月2回ほど液肥を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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