ネリネ |
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【ネリネについて】 |
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ネリネは、南アフリカ原産のヒガンバナ科ネリネ属の夏(秋)植え球根です。ダイヤモンドリリーという素晴らしい別名がありますが、キラキラと輝く花弁は、本当にすばらしいものです。(写真では、その素晴らしさを伝えきれないのが残念です。)また、花の咲いている期間が長いことも特徴のひとつです。 一般に、夏植えのネリネは秋から冬に生育しますが、これらの品種は、サルニエンシス(Nerine sarniensis)を元にイギリスで品種改良が始まったもので、日本でも、小森谷 慧氏などが美しい品種を生み出しています。 ネリネの魅力は、花の美しさはいうまでもありませんが、花の少なくなる10〜11月に咲くことも魅力の一つです。庭植えにできないということはあるにしても、秋に咲く球根植物としては、最高のものと言えます。 なお、ボーデニー(Nerine bowdenii)など春植えで、暖かくなってから生育する種類は、夏植えのネリネとは栽培法が多少異なりますので別に載せています。 【栽培メモ】 夏植えのネリネは、鉢栽培になりますが、栽培は難しいことはなく、むしろ、コツさえつかめば簡単です。葉が枯れてきたら雨のかからない軒下に入れていますが、少々雨が吹き込んでも大丈夫で、むしろ、カラカラにするよりはよいと言えます。 私のところでは、早いものは8月下旬、多くが9月になると芽を出してきますので、それから、徐々に水やりをしていけばまず、問題はありませんし、冬は霜の当たらない軒下で冬を越しています。 また、毎年植え替える必要はなく、3〜4年は植えっぱなしにしていますが、それぐらいの期間でしたら、毎年、よく咲いてくれます。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ネリネの概要】 |
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草丈 草丈は30〜50pほどになります。 花 花に日が当たると花弁がキラキラと輝き、宝石のような花といわれていますが、本当に輝きのある花で、ダイヤモンドリリーと呼ばれるのもうなずけます。 40pほどの花茎の先に10〜12輪ほど咲かせます。花径は5〜6pほどで、花色は赤、赤紫、ピンク、白などです。 耐寒性・耐暑性
耐寒性はさほどありませんが、関東以西の暖地では、霜の当たらない軒下で冬を越します。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Nerine・・・・・ギリシャ神話の水の精の名前に由来します。 sarniensis・・・・・「サーニア島の」 bowdenii・・・・この種を紹介した Athelston Bowden に因みます。 |
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【主な種類と品種】 |
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以下の品種は、ほんの一部で以前に「サカタのタネ」のカタログに出ていたものですが、他にもたくさんの品種があります。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 植え付けの際、腐葉土や堆肥類は混ぜない方が無難です。 ※ 球根の肩が見えるくらいの浅植えにします。 植え付け 球根を買って植え付ける場合は、8〜9月頃が適期です。入手したらすぐに植えつけます。ネリネは、庭植えでは、よく育たないので鉢での栽培になります。なお、球根が小さい場合、開花は2年目になることがあります。 植え付けの深さ 植えつけは、球根の肩が見えるくらいの浅植えにします。 鉢植えの用土 過湿を嫌いますので水はけのよい用土に植えつけます。赤玉土などを使い、腐葉土や堆肥類は混ぜない方が無難です。鹿沼土に苦土石灰を少々混ぜた用土を使ってみたこともありますが、特に問題もなく育ちました。 今は、赤玉土と鹿沼土を2対1程度に混ぜた用土に苦土石灰を少し入れて育てています。 置き場所 植えつけ後は涼しい半日陰に置き、葉が伸びてきたら日当たりのよいところに置きます。 株間 鉢の場合は6〜7号鉢に3球が目安です。 植え替え 毎年植え替える必要はありません。3〜4年たつと球根が混みあってきますので分球を兼ねて、9月頃に掘り上げすぐに植えつけます。 日常の管理 鉢の表面が乾いたら水をやるようにし、過湿にならないように注意します。 花が終わって葉が伸びてきたら過湿は避けますが、かと言って、あまり乾燥させすぎないように注意します。 花の終わった花茎は、早めに切り取っておきます。 休眠期の管理 5月頃葉が黄色くなってきますので灌水を減らし、鉢のまま雨のかからないところで休眠させます。 ただし、完全に乾燥させてしまうと球根がやせてしまいますので、たまに軽く水を与えます。 冬の管理 耐寒性はそれほどありません。ただし、私は、軒下の霜の当たらないところに鉢を置いていますが、それで冬を越しています。ですので、関東以西の温暖地の場合、霜の当たらない軒下であれば、冬を越せるではないかと思われます。 その他の地域であれば室内に入れるようにします。 いずれの場合も、冬場は鉢土がなかなか乾かないので水やりは控えめにします。 肥料 ネリネはやせ地に強い植物ですので、肥料はほとんど必要ありません。 むしろ、与えすぎるとよい結果は得られません。ときどき、薄目の液肥を与えていますが、それで問題なく美しい花が楽しめます。 病気・害虫 特にありません。 |
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