ネリネ(春植え)

ネリネの花
写真 ネリネ・ボーデニー
撮影時期 2013.11.29
栽培状況 鉢植え

科名

ヒガンバナ科

属名

ネリネ属

学名

Nerine

園芸分類

春植え球根

別名

ダイヤモンドリリー

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

11月〜12月

【ネリネ(春植えタイプ)】

ネリネは、一般には9月初めに植え付けしますが、ここでは、春植えの品種を取り上げています。春植えタイプのネリネは、夏植え球根が温かくなると葉が枯れていくのとは逆に、暖かくなってから生育をはじめ、晩秋から冬に花が咲いた後で葉が枯れていきます。花期の遅い品種は、12月から1月にかけて咲きますので貴重です。

いづれも原産は南アフリカで、最も代表的な種類はピンクの花が咲くボーデーニー(Nerine bowdenii)ですが、それ以外にも数種が栽培されています。

【栽培メモ】

鉢植えで育てていますが、丈夫な球根で栽培は容易です。寒さにも比較的強く、冬は霜の当たらない軒下に置いていますが、問題なく冬を越しています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ネリネ(春植えタイプ)の概要】

草丈

草丈は30〜50pほどになります。

花は、秋植えの品種と違って豪華さは劣るかもしれませんが、それはそれで風情があります。花色はピンク、白などです。

ネリネの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐寒性がありますので、温暖地の場合では軒下で冬を越せます。耐暑性もあり、丈夫な球根と言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Nerine・・・・・ギリシャ神話の水の精の名前に由来します。

【主な種類と品種】

ボーデニー
Nerine bowdenii

春植えのネリネの代表的な品種です。花は、ピンクです。

クリスパ
Nerine undulate

淡いピンクの品種で、小輪の多花性品種です。耐寒性が強く露地植えできます。(写真:下)

パトリシア

少しだけピンクの色がかかる白花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 植え付けの際、腐葉土や堆肥類は混ぜない方が無難です。

※ 球根の肩が見えるくらいの浅植えにします。

植え付け

耐寒性はありますが、開花時期が11〜12月ごろになりますので、鉢植えで育てた方が安心です。球根を買って植え付ける場合は、4〜5月頃が適期です。入手したらすぐに植えつけます。

鉢植えの用土

過湿を嫌いますので水はけのよい用土に植えつけます。赤玉土などを使い、腐葉土や堆肥類は混ぜない方が無難です。

私は、赤玉土と鹿沼土を2対1程度に混ぜた用土に植えていますが、問題なく育っています。

ネリネの花

植え付けの深さ

植えつけは、球根の肩が見えるくらいの浅植えにします。

株間

5号鉢に3球程度を目安にします。8号鉢に10球ほど植えるとにぎやかに咲いてくれます。

置き場所

植えつけ後は涼しい半日陰に置き、葉が伸びてきたら日当たりのよいところに置きます。

植え替え

植え替えは3〜4年ごとに行います。4〜5月頃に掘り上げすぐに植えつけます。

日常の管理

植えつけ時に十分灌水し、以後は鉢の表面が乾いたら水をやる様にします。過湿にならないように注意します。

冬の管理

12月にはまだ花が咲いていますので、温暖地では霜の当たらない暖かいところに置きます。

ふやし方

分球して増やすことができます。

休眠期の管理

花が終わったら葉が枯れてきますが、掘り上げたりせず鉢に植えたまま、雨の当たらない暖かいところで冬を越させます。温暖地では軒下で大丈夫です。

肥料

ネリネはやせ地に強い植物ですので、肥料はほとんど必要ありません。むしろ、与えすぎるとよい結果は得られません。ときどき、薄目の液肥を与えていますが、それで問題なく美しい花が楽しめます。

病気・害虫

特にはありません。

ページのトップに戻ります。このページのトップへ
一覧へ戻ります。一覧に戻ります。