ニオイバンマツリ |
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【ニオイバンマツリについて】 |
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ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)は、ブラジル南部からアルゼンチンが原産のナス科バンマツリ属の常緑中木です。やや寒さに弱く、軽い霜程度なら枝が少し枯れ込む程度ですが、強い霜に当たると大きなダメージを受けます。 花の色が紫〜淡紫〜白色に変化していきますので、2色の花が咲いているように見えることと、花つきがよいので、暖地では比較的よく植栽されています。 バンマツリ属には、他に、バンマツリ(B. uniflora)、オオバンマツリ(B. calycina)、キバナニオイバンマツリ(B. americana)などがありますが、ニオイバンマツリ以外は、ほとんど出回ることはありません。 なお、和名のバンマツリ(蕃茉莉)の蕃は外国の、また、茉莉はマツリカ(ジャスミン)のことで、外国のジャスミンを意味します。 【栽培メモ】 香南市野市町でも霜が降りますので、そのときは枝が枯れ込みます。また、強い霜が降りたときは株元近くまで枯れ込みます。それでも庭植えにして10年以上になりますが、枯れることなく、なんとか持ちこたえています。 ですので、関東以西の温暖地では、北風の当たらない家の南側などであれば、庭植えが可能と思われます。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ニオイバンマツリの概要】 |
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樹高 3mほどになります。ただし、通常の栽培では、1.5mほどに収まります。 上の写真の木は庭植えですが、田野町は野市町よりも暖かいので2m近くになっていたように記憶しています。 花 花径は2〜3pほどの花ですが、花付きがよく株を覆うように咲きます。 花の変化により、2色の花が咲いているように見えます。 耐寒性・耐暑性
耐寒性がやや弱く、霜に当たると枝が枯れ込みます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Brunfelsia・・・・・『本草写生図譜』を出版したことで知られるドイツのオットー・ブルンフェルスへの献名です。 australis・・・・・「南の」、「南方系の」 |
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【主な種類と品種】 |
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同属にキバナニオイバンマツリがあります。また、オオバンマツリは、葉も花もニオイバンマツリより大型の品種です。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 剪定は花後に行います。 植え付け 4〜5月頃が植えつけの適期です。通常、春に園芸店やホームセンターで苗木が売られていますので、これを買って育てます。木が比較的大きくなりますので暖かい地域は庭植えに向いています。もっとも、温暖地以外は、庭植えは厳しいので鉢植えになりますが、大きい鉢にしていけば育てられないことはありません。 庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)と有機質肥料を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢で育てる場合は、購入した鉢より一回りか二回り大きい鉢に植えつけます。 鉢植えの用土 赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 庭に植える場合は、北風の当たらない家の南側など、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢で育てる場合も日当たりのよいところに置きます。 植え替え 鉢植えの場合は、根が良く伸びますので、鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。 鉢から抜いて、表土と根鉢の周囲の土を適宜に落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、古い土を多めに落として植え替えます。 剪定 時期は花後に行います。伸びすぎた枝を切り詰めたり、混みあった枝を切り取って樹形を整えます。 もっとも、冬の寒さが厳しいときは枝が枯れ込みますので、枯れた枝を切り戻しておきます。 日常の管理 鉢植えで育てている場合は、生育期間中、特に夏場に水切れを起こさないよう注意します。 冬の管理 庭植えの場合、強い霜に当たるとダメージが大きいので、無霜地域は別ですが温暖地でも、こもを巻くなどして霜除けをした方が安全です。必要なら切り戻しをすると作業が楽です。また、庭植えにするとしても、幼木の時は、鉢植えにして霜の当たらない軒下に置くか、十分に霜除けをする必要があります。 鉢に植えた場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは控えめにします。温暖地以外のところは、冬は室内に取り込んだ方が安全です。 ふやし方 挿し木で増やすことができます。6月〜7月ごろに新芽の先を7〜8cmほど切ってバーミキュライトなどに挿します。 肥料 庭に植える場合は、4月と9月に、有機質肥料と化成肥料を等量に混ぜたものを与えます。 鉢植えは、植え付け、植え替え時に緩効性の肥料を与え、追肥として4〜10月の間、定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 大きな被害を与えるものはありませんが、カイガラムシが付くことがあります。 |
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