ティアレラ

ティアレラの花
写真 'スプリングシンフォニー'
撮影時期 2012.4.17
栽培状況 鉢植え

科名

ユキノシタ科

属名

ズダヤクシュ属

学名

Tiarella

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

北アメリカ東部

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜5月

【ティアレラについて】

ティアレラは、ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草です。葉の形だけを見ると近縁種のヒューケラによく似ていますが、花の形で区別ができます。また、耐暑性は、ややティアレラのほうがありそうです。

なお、この属の中ではズダヤクシュ(Tiarella polyphylla)が国内に自生しています。

園芸として栽培されているティアレラとしては、‘スプリングシンフォニー’や'ピンクスカイロケット'という品種がおなじみですが、これらは、北米東部に自生するコルディフォリア(T. cordifolia)やウェリー(T. wherryi)などを元に交配された品種とされています。

耐陰性が強く日陰地に向いているので、こうした場所で利用価値が高いと思われます。また、葉の色や斑も変化があり、花のない時期も楽しめます。

【栽培メモ】

夏の高温多湿が気がかりでしたが、真夏は午前中少し日の当たるところに置いて育てたところ、それほど堪えることなく夏を乗り切りました。

また、植え替えは、株分けを兼ねて秋に行いましたが、寒さにも強く問題はありませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【ティアレラの概要】

草丈

20〜50pほどになります。

穂状の花で、花色は白に近い淡いピンクです。

ティアレラの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性は強いですが、夏場の高温と強い日差しを嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Tiarella・・・・・小さな王冠を意味するギリシャ語の tiara が語源です。これは果実の形からきています。

polyphylla・・・・・「多葉の」

cordifolia・・・・・「心臓形の葉の」

wherryi・・・・・アメリカの植物学者 E. T. Wherry に因みます。

【主な種類と品種】

'スプリングシンフォニー'

草丈30p程度で、淡ピンクの花が咲きます。(写真:上の2枚)

'ピンクスカイロケット'

'スプリングシンフォニー'と同様、人気品種です。花付きがよく、美しい葉も魅力です。(写真:下の2枚)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏場は、涼しいところで育てます。

植え付け

春又は秋に植え付けます。庭植えもできますが、関東以西の温暖地の場合は、季節によって栽培環境が変えられる鉢やプランターで育てる方が無難です。また、小型の多年草ですので、その点からも鉢やプランターで育てるのに向いています。

庭に植えるときは、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ティアレラの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜたものなどが一例です。

植え場所・置き場所

耐暑性がそれほど強くないので、庭植えにするなら、夏は日陰になる落葉樹の下などが適しています。西日が当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢やプランターで育てる場合も、秋から春は半日陰に置いて育てます。

株間

15〜20p程度にします。

植え替え

庭に植えた場合は、4〜5年は植えっぱなしにできますが、株が混みあってきたら、春先の芽が動き出す前に、株分けを兼ねて植え替えます。温暖地では、秋でも差し支えありません。

鉢やプランターに植えた場合は、2年に1回、同じ時期に植え替えます。ただし、鉢で1年育てると、どうしても水はけが悪くなりますので、毎年植え替えた方が調子がよいです。

日常の管理

やや湿り気味の環境を好みますので、鉢やプランターに植えた場合は、水切れを起こさないようにします。

夏の管理

鉢やプランターは半日陰に置きます。温暖地の場合は、真夏は明るい日陰、若しくは午前中少し日の当たるようなところに置いた方が安全です。

夏場は、特に鉢土が乾燥しやすいので水切れに注意します。

ティアレラの花

冬の管理

耐寒性がありますので、戸外で冬を越します。温暖地の場合は、冬も葉が残りますので、春になって新しい葉が伸びてきたら、古い葉を取り除いておきます。

鉢やプランターに植えた場合は、水やりは減らしますが、乾燥させすぎてはいけません。

肥料

庭に植えたときは、春先に緩効性の肥料を少量与える程度で、多肥にする必要はありません。

鉢やプランターは、植え付け及び植え替え時に、緩効性の肥料を少な目に与えます。後は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは月に2回ほど液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようです。

ページのトップに戻ります。このページのトップへ
一覧へ戻ります。一覧に戻ります。