ツルバキア

ツルバキアの花
写真 ツルバキア・フラグランス
撮影時期 2014.3.23
栽培状況 庭植え

科名

ネギ科

属名

ツルバキア属

学名

Tulbaghia spp.

園芸分類

春植え球根

別名

ツルバギア

原産地

南アフリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

11〜8月

【ツルバキアについて】

ツルバキアは南アフリカ原産のネギ科の春植え球根です。丈夫で、温暖地では、庭植えで何年も植えっぱなしにできますので、宿根草に近い扱いで育てることができます。

それほど派手な感じの花ではあリませんが、まとまって花が咲くとなかなか美しいものです。

ツルバキアの中では、フラグランスとビオラセアがもっぱら栽培されていますが、よく見かけるのはビオラセアの方です。

【栽培メモ】

フラグランスとビオラセアを庭に植えていますが、植えっぱなしにできて手間がかかりません。

双方を比較すると、ビオラセアの方が花が咲きやすいようです。フラグランスは、植えて何年もち経ってから、やっと、まとまって咲きました。栽培環境の違いによるのかもしれません。

【育て方は下へ ↓ 】

【ツルバキアの概要】

草丈

40pほどになります。

あまり派手ではありませんが、ビオラセアは、花の少ない夏に咲きます。

花弁は6弁で、細い茎の先に15〜20輪の小さな花を咲かせます。

また、フラグランスは11月頃から咲き始めて5月頃まで咲きます。

ツルバキア・フラグランスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

比較的耐寒性があり、温暖地では庭植えで冬を越しますが、寒地では鉢植えで霜よけをする必要があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Tulbaghia・・・・・18世紀の南アフリカ喜望峰のオランダ人提督 R.Tulbagh への献名

violacea・・・・・「すみれ色の」

fragrans・・・・・「香りのよい」、「よい香りのする」

【主な種類と品種】

ビオラセア
T. violacea

草丈30〜40pほどで、茎の先に15〜20輪の花をつけます。開花期は5〜8月です。(写真:下)

フラグランス
T. fragrans

草丈40〜50pほどで、良い香りを持っています。花期が長く年末からぼつぼつ咲き始め、5月ごろまで咲いています。(写真:上の2枚)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ ビオラセア、フラグランスとも植えっぱなしでよく育ちます。

植え付け

ビオラセア、フラグランスとも4月ごろに植え付けます。関東以西の温暖地であれば9月中旬〜10月中ごろに植えつけても差し支えありません。どちらも比較的耐寒性がありますので、温暖地では、庭植えができます。

庭に植えるときは、植えつけ前に苦土石灰を撒いて耕しておきます。1週間ほどして、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)と化成肥料を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付けの深さ

球根の下から半分程度が埋まる程度の浅植えにします。

鉢植えの用土

鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

ツルバキア・ビオラセアの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

株間

庭植えの場合は、植えっぱなしにすると株がだんだん大きくなりますので20pほどにします。

鉢植えは6号鉢に3球程度にします。

植え替え

ビオラセア、フラグランスとも植えっぱなしでよく育ちます。どちらも長いこと庭に植えっぱなしにしていましたが、それほど生育が悪くなるということはありませんでした。

とはいえ、あまりに混みあって来たら、4月中旬〜5月又は9月中旬〜10月中旬に株分けを兼ねて植え替えます。

鉢やプランターに植えた場合も、株が混みあってきたら、株分けを兼ねて植え替えます。

日常の管理

花の終わった花茎は、早めに切り取っておきます。

冬の管理

温暖地の場合は、庭に植えたものも霜除けなどをしなくても冬を越します。

鉢やプランターは、霜の当たらない軒下に移したほうが安全です。水やりは少な目にします。

ふやし方

植え替えの時に株分けをしてふやすことができます。

掘り上げたら、株分けして、間をおかずに別の場所に植えつけます。株分けする際は、あまり細かく分けずに、少なくても3〜4芽ごとに分けます。

肥料

庭に植えた場合は、春と秋に緩効性の化成肥料を与えます。

鉢やプランターに植えた場合は、元肥のほかに5〜10月ごろまで定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にないようです。

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