タイリントキソウ

タイリントキソウの花
写真 タイリントキソウ
撮影時期 2006.5.3
栽培状況 鉢植え

科名

ラン科

属名

タイリントキソウ属

学名

Pleione formosana

園芸分類

多年草

別名

タイワントキソウ

原産地

台湾、中国

主な用途

鉢植え

花期

4〜5月

【タイリントキソウについて】

タイリントキソウ(大輪鴇草)は、台湾原産のラン科タイリントキソウ属の球根性の多年草です。トキソウという名前は付いていますが、トキソウとは全くの別種です。小型の球根性のランで、花がとても美しいので昔から人気があります。

小型の植物ですので、まとめて植え込むと一段と見栄えがします。また、以外と丈夫ですので、適度に肥培管理すれば、まず枯れることなく毎年花を楽しむことができます。

なお、タイリントキソウ属には、本種のフォルモーサ(P. formosana)以外にも花の美しい種類がありますが、耐暑性が弱く温暖地では栽培が容易ではありません。

【栽培メモ】

思いのほか丈夫で育てやすく、栽培はそれほど難しくありませんでした。ただし、手を抜いて開花後の管理を怠ると、翌年に開花させるのが難しくなりました。

【育て方は下へ ↓ 】

【タイリントキソウの概要】

草丈

花が終わると葉が展開しますが、15p程度になります。

紅紫のとても美しい花を咲かせます。5弁の花で、唇弁には切れ込みがあってフリルのようです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

耐暑性は比較的ありますが、強い日差しを避けるようにします。耐寒性は弱く、冬は室内に取り込む必要があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Pleione・・・・・ギリシャ神話の Pleione(アトラスの妻)に由来します。

formosana・・・・・「台湾の」

【主な種類と品種】

紅紫色の花が一般的ですが、白花もあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 生育期間中は、水切れさせないように注意します。

植え付け

ほとんどの種苗会社のカタログに載っていますので、これを購入して植えつけます。小型のラン科の植物ですので、鉢植えで育てます。

深植えは避け、半分から三分の二ほどバルブが見える程度の浅植にし、新芽が伸びる方向にスペースを確保しておきます。

鉢植えの用土

水苔あるいは鹿沼土と赤玉土を等量混ぜた用土を使います。私は、鹿沼土を主体にした用土に植え付けていましたが、問題なく育っていました。

株間

5〜6cmほどの間隔で植えつけます。4号鉢に3〜4球が目安です。

タイリントキソウの花

植え替え

毎年、2〜3月に植え替えます。植え替えのときに、古いバルブを取り除いて分球して植えつけます。

置き場所

植えつけから暖かくなるまでは、日当たりのよい室内などで育てます。また、開花後から5月中は、戸外で日の当たるところに移します。その後、夏が近づくまでは半日陰に置きます。

日常の管理

生育期間中の乾燥を嫌いますので、水切れさせないように注意します。

花後に親バルブの側面から新しい葉が伸びて、その根元に新しいバルブができます。翌年も花を咲かせるためには、このバルブを十分に太らせる必要があります。

夏の管理

夏の間は、日陰の涼しいところで育てます。特に真夏は日差しを避けるようにします。

休眠期の管理

葉の色が変わり始めたら、徐々に水やりを減らしていきます。葉が枯れると休眠期に入りますが、掘り上げずに、そのまま春の植え替え時まで育てます。

冬の管理

室内に取り込んで保管し、月に1回程度の頻度で軽く水やりします。水やりをせずカラカラにさせると、バルブが痩せ細ってしまいます。

ふやし方

植え替えのときに、分球して増やすことができます。

肥料

毎年花を楽しむには肥培管理が欠かせません。春に芽が出始めてから6月頃まで有機質肥料を定期的に置肥します。また、併せて、生育期間中に夏場を除き、2週間に1回ほど薄めの液肥を与えます。

病気・害虫

ナメクジの食害に注意します。

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