タマスダレ

タマスダレの花
写真 タマスダレ
撮影時期 2002.9.8
撮影場所 野市町にて

科名

ヒガンバナ科

属名

タマスダレ属

学名

Zephyranthes candida

園芸分類

春植え球根

別名

ゼフィランサス・カンディダ

原産地

南米ラプラタ地方

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

8〜10月

【タマスダレについて】

タマスダレ(玉簾)は、南米のラプラタ地方原産のヒガンバナ科タマスダレ属の春植え球根です。古くから栽培されていて、ゼフィランサスの中で、最もよく見かける種類です。

その名前は、白い花を「玉」に(球根がタマ状になっているからとする説もあります。)、細長い葉が並んで見える様子を「すだれ」にたとえたものと言われていますが、なかなか風流なネーミングと言えます。

大変丈夫でよく増え、まとめて植えると白い花が一斉に咲きますので、とても見栄えがします。庭に植えっぱなしでも、よく育ちますので粗末に扱われることがあるのは残念です。

【栽培メモ】

庭植えにしていますが、他のゼフィランサスの仲間と同様、植えっぱなしで毎年花がよく咲いてくれます。

【育て方は下へ ↓ 】

【タマスダレの概要】

草丈

15p〜20p程度です。

花径3pほどの白花が次々と咲き続けるので長期間楽しめます。

タマスダレの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性ともに強く丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Zephyranthes・・・・・ギリシャ語の zephyros(西)」+anthos(花)が語源です。原産地が西半球であることに由来します。

candida・・・・・「純白色の」、「白く輝いた」
※ 言うまでもなく花色から付けられたものです。

【主な種類と品種】

ゼフィランサスの仲間は、こちらを参照してください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 球根が混みあってきて、花があまり咲かなくなったら植え替えます。

植え付け

庭に植えても、鉢やプランターでも育てやすい球根で、3月下旬から4月中が植え付けの適期です。

植えつけ時期が遅くなったりすると、植えた年はあまり花が咲かないことが多いですが、翌年になるとよく咲いてくれます。

庭に植える場合は、庭土を深さ20〜30cmほど掘り起こして、掘り起こした土の3割ほどの腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、化成肥料も入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

鉢植えの用土

とても丈夫な球根ですので、用土についてはそれほど神経質になる必要はありません。市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

タマスダレの花

植え付けの深さ

庭に植える場合は5cmほどに、鉢やプランターに植える場合は1〜2p程度にします。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。ただし、半日陰程度でもよく育ちます。

株間

庭に植える場合は、3〜5pほどにしますが密植して植える方が見栄えがよくなります。ただし、詰めて植えると早く植え替える必要がでてきます。

鉢植えの場合は、5号鉢に5球、6号鉢に7球程度が目安です。

植え替え

庭に植えた場合は4〜5年は植えっぱなしにできます。プランターなども2〜3年は植えっぱなしにできますが、いずれの場合も、球根が混みあってきて、花があまり咲かなくなったら植え替えます。時期は、3月下旬から4月中が適期です。

日常の管理

庭植えの場合は、夏場などで庭土が乾燥しすぎた場合に水やりをする程度で後は手間はかかりません。鉢やプランターに植えた場合も、鉢土が乾燥しすぎないようにします。

タネを採る場合を除き、花が咲き終わったら早めに摘み取って株の負担を減らします。

ふやし方

植え替えの時に分球して増やすことができます。

肥料

庭に植える場合は、それほど肥料をやらなくてもよく育ちますが、必要なら春と秋に化成肥料を与えます。

鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、春と秋に追肥します。

病気・害虫

特にありません。

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