シンニンギア

シンニンギアの花
写真 シンニンギア・カルディナリス
撮影時期 2021.6.30
栽培状況 鉢植え(開花株購入)

科名・属名

イワタバコ科
オオイワギリソウ属

園芸分類

塊茎植物

別名

オオイワギリソウ属

原産地

ブラジル

用途

鉢植え

花期

6〜10月

【シンニンギアについて】

シンニンギアとは、ブラジル原産のイワタバコ科オオイワギリソウ属の塊茎植物のことです。この属では、グロキシニアがおなじみですが、ここで取り上げている種類は、グロキシニア以外の種類です。

その中では、断崖の女王がおなじみですが、それ以外にも、魅力的な種類がいろいろあります。

カルディナリスは、種小名のとおり緋色の筒状の花ですが、花茎が伸びていく節ごとに10輪ほど咲いていきますのでグロキシニアとは、趣を異にします。

【栽培メモ】

冬は土間に、夏は直射光の当たらない明るい日陰に置いてありましたが、暑さ、寒さに耐えて比較的よく育っていました。翌年も、そこそこに花が咲きましたので、栽培はそれほど難しくはないと思われます。

【シンニンギアの概要】

シンニンギアの花
カルディナリス(撮影日 2021.6.30)

草丈

10〜30pほどになります。

筒状の花が咲きます。花色は緋色、赤色、オレンジなどです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

耐寒性は弱く、冬越しさせるには室内に置きます。耐暑性はありますが、夏場の強い日差しを嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Sinningia

学名の説明

Sinningia・・・・・19世紀のドイツの園芸家 Wilhelm Sinning への献名

cardinalis・・・・・「緋色の」、「深紅色の」

tubiflora・・・・・「筒状花の」

guttata・・・・・「小敵状の」 

【主な種類と品種】

断崖の女王
S. leucotricha

葉の表面がビロード状の毛で覆われ銀白色に見えます。花はオレンジ色です。

カルディナリス
S. cardinalis

長さが6pほどの筒状の花で、鮮やかな緋色の花が輪生するように咲いていきます。

上海の女王
S. tubiflora

外見は断崖の女王よりもカルディナリスに似ています。白花が咲きます。

グッタータ
S. guttata

白地に赤紫の小さな斑点が入る花が咲きます。(写真:最下段)

スペシオサ
S. speciosa

グロキシニアの育種の原種になった種です。(写真:下から2枚目)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

シンニンギアの花
スペシオサ(撮影日 2023.5.20)

栽培のポイント

※ 夏は直射光に当てないようにします。

※ 冬は室内に取りこみ、水やりはしません。

植え付け

シンニンギアは、寒さに弱く、また、夏場の強い日差しを嫌うことから、鉢植えでの栽培になります。

購入した株が根詰まり気味のときは、一回り大きめの鉢に植え付けます。植え付けの際、塊茎が少し見える程度に植えてもよいですし、隠れる程度に植えても差し支えありません。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。サボテンや多肉植物用の培養土、あるいは山野草の培養土でも差し支えありません。

置き場所

春と秋は、戸外の日当たりのよいところでかまいません。

植え替え

塊茎が大きくなり鉢が窮屈になってきたら、芽が出始める前に植え替えます。鉢から球根を掘り上げ、古い土と根を落として植え付けます。

日常の管理

水やりは、鉢の表面が乾いてから、花と葉に水がかからないようにして与えます。過湿は避けますが、生育期間中は、乾燥させすぎないようにします。

梅雨時や長雨になりそうなときは、雨のかからないところに置きます。

夏の管理

強い日差しを嫌いますので、風通しのよい明るい日陰に置くようにします。適当なところがない場合は、すだれを掛けるなどして日ざしを避けます。

シンニンギアの花
グッタータ(撮影日 2023.6.4)

冬の管理

寒くなってくると休眠期に入りますので、水やりを中止し、枯葉を取り除きます。春に芽が出る頃まで水やりはせず、暖かいところで保管します。

肥料

多肥は避け、成育期間中に薄めの液肥を月に1回ほど与えます。

病気・害虫

過湿にしたり、葉や花に水をかけたりしていると、疫病や灰色カビ病などが発生する場合があります。

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