サザンカ |
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【サザンカについて】 |
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サザンカは、四国、九州、琉球列島に自生していて、江戸時代に園芸的に発展したと言われています。ツバキほどではありませんが、多くの園芸品種が育成されています。萌芽力が強いので、垣根などによく利用されており、秋から冬の花木として最も親しまれています。 サザンカの園芸品種は、主に野生のサザンカから育成されたサザンカ品種群、獅子頭の実生から育成されたカンツバキ品種群、それにサザンカとツバキの自然交雑種から育成されたハルサザンカ品種群に分けられます。 ツバキとの違いは、@花が終わった後、ツバキは花全体が落ちるが、サザンカは花弁が散っていく。Aツバキの実や葉柄には毛がないが、サザンカにはある。Bサザンカの枝は細く、葉や花が小さい。Cサザンカの花弁は根元から開いてバラバラになるが、ツバキは花弁の元が開かない。と一般的には言われていますが、たくさんの園芸品種がある中で、双方を簡単に見分けるのは、実際は、それほど簡単ではありません。 ところで、サザンカに山茶花の漢字を充てることがありますが、山茶花はサザンカの漢名ではありません。牧野富太郎博士は、「山茶花の山茶は、元来、ツバキの漢名であるから、これをサザンカに適用するのは全くの誤りである。」と述べられています。(出典 牧野富太郎「植物記」ちくま学芸文庫) 【栽培メモ】 大変丈夫で、花の少ない時期によく咲いてくれるのもありがたいものです。 残念なことは、晩秋の頃、せっかくよく咲いているのに、強い寒気がやってくるといっぺんに花が傷んでしまうことです。しかし、こればかりは何とも仕方のないことです。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【サザンカの概要】 |
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樹高 大木になると5〜6mになります。 花 ツバキによく似ていますが、花弁が一枚ずつ散るところが異なっています。 一重、八重、千重咲きなど、様々な咲き方があります。 野生種は白花ですが、園芸種には白、桃、淡紅、紅色、覆輪などの花色があります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性、耐暑性とも強いですが、東北南部以南が適地です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Camellia・・・・・・チェコの宣教師 G.J.Kamell への献名 sasanqua・・・・・和名がそのまま学名になったものです。 |
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【主な種類と品種】 |
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たくさんの品種がありますが、いくつか紹介します。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ ※ 花を楽しむなら、日当たりのよいところに植え付けます。 植え場所 日当たりのよいところでも、日陰地でもよく育ちますが、日当たりが悪いと花つきがあまりよくありません。 また、温暖地では問題ないですが、それ以外の地域は、北風が当たるところは避けます。 植え付け 3〜4月に植えつけますが、温暖地では10月頃でもかまいません。 苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 植え付け後は、支柱をした後、たっぷりと水やりをします。 剪定 刈り込みを行うときは、秋から初冬に咲くサザンカは3月ごろに、ハルサザンカは花後すぐに行います。 夏以降に強剪定をすると、花芽を切ってしまい、翌年、花が咲かないことになります。 夏以降の剪定は、伸びすぎて樹形を乱している枝を切り詰める程度にします。 ふやし方 挿し木で繁殖することができます。 適期は6月下旬〜7月中旬に鹿沼土などに挿せば、よく発根します。 肥料 2月に寒肥として有機肥料を施します。 ただし、ある程度大きくなれば、やせ地でもない限り、あまり肥料を与えなくてもよく咲いてくれます。 病気・害虫 ツバキと同じように、チャドクガが発生すると葉を食い荒らされますので早めに駆除します。 |
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