サイネリア |
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【サイネリアについて】 |
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サイネリアは、カナリア諸島原産のキク科フウキギク属の多年草ですが、耐暑性が弱いので秋まき一年草として扱われます。シネラリアとも言いますが、「シネ」が「死ね」に通じることからこの呼び名を嫌がる人もいますので、もう一つの呼び名である「サイネリア」が一般的な呼び名になっています。嫌がる人がいる名前をわざわざ使う必要もないかと思います。 さて、色鮮やかな花が咲くサイネリアは、冬の鉢物として代表的なもので、窓辺を飾る花として欠かすことのできないものです。花期が長く、買っても損のない花でもあります。 通常は、開花株を購入して育てますが、やや手間がかかるものの、フレームあるいは無加温のビニールハウスがあればタネから育てることができます。 【栽培メモ】 微細種子で、育苗にやや手間がかかることから、私も最近までタネから育てたことはありませんでしたが、2017年にダメ元で秋播きにしてみました。 寒くなってからは無加温のビニールハウスに入れて育てましたが、意外とスムーズに生育し、早い株は2月下旬になって咲き出しました。そして、ここに載せている4枚の写真のように、予想を上回る成果が得られました。 なお、2017年の冬は特に寒く、香南市野市町でも−5度になるという予想が出る朝がありましたので、寒さの厳しいときは、鉢植えの株をビニールハウスの中に入れ、更にトンネルをして育てました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【サイネリアの概要】 |
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草丈 草丈は、20〜40p程度のものが多く販売されています。 花 株を覆うように咲いて、本当に美しいものです。花の大きさは小輪で2〜3p、大輪になると7〜8p程度になります。 色鮮やかという表現にぴったりの花で、色は、白、ピンク、赤、青、紫、そして蛇の目などの2色花もあります。 耐寒性・耐暑性
本来は多年草ですが、耐暑性がないので、一年草として扱われます。耐寒性も弱く、霜に当たると傷んでしまいます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 タネから育てる場合:やや難しい 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Pericallis・・・・・ギリシャ語の peri(周囲)+kalos(美しい)が語源です。 hybrida・・・・・「交配種の」 |
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【主な種類と品種】 |
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園芸店などで売られているものには、品種名はついていません。タネから育てるなら、タキイ種苗などから‘リゾートミックス'(4枚の写真)が、「サカタのタネ」から‘ジェスターミックス' が販売されています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ よく日に当て、水切れさせないようにして育てます。 タネまき 開花株を買って楽しむのが一般的ですが、タネから育てることができます。ただし、フレームやビニールハウスなどの設備がないと、よい結果は得られません。 播く時期が遅くなると苗が十分に育たないので、9月中旬〜下旬に播きます。もっと早く播ければよいのですが、高温下では発芽が悪くなります。 微細種子ですので育苗箱に丁寧にまきます。好光性種子ですので覆土はせず底面吸水をして発芽を待ちます。 発芽後の苗の生育がゆっくりですので、本葉が3〜4枚のころに、まずは7.5cmのポリポットに植え替えます。ポットに根がよく回ったら、4号(12cm)のポリポットに植え替えて苗を育てます。そのころには寒くなってきますのでフレームなどに入れてます。 植え付け サイネリアは、寒い時期の開花になりますので、庭植えはできません。 タネから育てた株は、4号ポットで育てていると1〜2月には蕾が見えてきますので、ポットの底に根が回ったら鉢やプランターに植え付けます。鉢植えなら一回り大きい5〜6号が標準です。標準のプランターなら3株が目安です。 タネから育てるとやや手間がかかりますが、10月下旬には園芸店やホームセンターなどに出回るようになりますので少し開花し始めた株を買ってきて、5〜6号鉢に植え替えてやると、長く楽しむことができます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 置き場所 タネを播いて、2.5号から4号のポリポットに植え替えた株は、引き続き、しっかり根付くまではフレームやビニールハウスの中で育てます。そのころには少しずつ暖かくなってきますので、外の気温に応じて室内や軒下に置くようにします。 購入した開花株は、通常、温室などで育てられていますので、寒くなってから購入した株は暖かい室内に入れて育てないと株が傷みます。 日当たりを好みますので、室内に置くときは、よく日の当たる窓辺が適しています。暖房は必要ありません。 日常の管理 よく日に当て、水切れさせないようにして育てます。株が大きくなってくると水切れを起こしやすいので注意します。 水切れを起こすと、すぐに株がぐったりして弱ってしまいます。 肥料 2.5号のポリポットに植え替えるときに緩効性の化成肥料を元肥として少量与え、活着したら薄めの液肥を水やりを兼ねて与えます。 4号のポリポットに植え替える際も緩効性の化成肥料を元肥として与え、標準倍率の液肥を1週間に1回程度併用して与えます。 定植の際も同様に元肥を与え、後は、10日に1回ほど水やりを兼ねて液肥を与えるようにします。いづれの場合も市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。 病気・害虫 病害虫は、それほど気になるようなものはありませんがアブラムシを見つけたら早めに殺虫剤を散布しておきます。 |
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